第8章 シンガポール
明日の朝、インドに向けて出発することになった。
皆それぞれの部屋で休んでいた。
ーとアンの部屋ー
「アンちゃんは承太郎のどこが好きなの?」
アン「そんなんじゃあないってば!!」
「本当ー??じゃあどうして私のこと嫌がっていたの?」
アン「そ、それは…」
「んー?」
アン「わ、分かったわよ、好きよ…」
「どこがいいの?」
アン「いざとなったら助けに来てくれるし、背も高くてかっこいいでしょ」
「そうねぇ、確かに。」
アン「お姉ちゃんはジョジョとどんな関係なの?」
「昔からの幼馴染だよ。」
アン「本当にそれだけ?お姉ちゃんはジョジョのこと好きじゃあないの?」
「うん、好きだけど、アンちゃんの好きとは違うよ。ずっと昔から一緒にいるから、前も言ったと思うけど、家族に対しての好きと同じ。」
アン「ジョジョはお姉ちゃんのこと好きに見えるけど…」
「それはないよ。」
は笑いながら言った。
アン「どうして?」
「承太郎は女に興味ないし、私のことは昔から知っているからなおさら。幼馴染だからなんとなく助けたりしてくれてるだけだよ」
アン「ふーん。お姉ちゃんは好きな人できたことないの?」
「そうだねぇ、言われてみればないかも」
アン「花京院さんは?」
「花京院も好きだけど、仲間としてかな。でもすごく紳士だし、スマートでモテそうだよね、優しいし」
アン「お姉ちゃんて鈍感なのね」
「え?」
アン「なんでもない」
「ちょ、どういうこと?」
アン「おやすみなさーい!」
「え、ちょっと、ねぇ」
2人は眠りについた。
ー承太郎と花京院の部屋ー
花「ジョジョ、僕はに嫌われたりしていないだろうか」
承「なんかしたのか」
花「僕は何もしていないが、僕の姿をしたものにあんなことをされたから、僕のことも嫌いになったりしていないだろうか」
承「その辺はちゃんと分別が付くやつだ。大丈夫だと思うぜ」