第7章 海での災難
皆が負傷したことに心を傷めていた。
しかし、承太郎がずっと強く圧迫してくれていたことにより、血は止まった。それにより先ほどよりの顔色も良くなった。
アン「ごめんなさい…私がシャワーなんて浴びなければ…」
「ううん、女の子だもん、気になるよね。私も浴びたかったな」(ニコッ)
承「悪いな…俺がもっと早くに行っていれば…」
「助けに来てくれてありがとう、承太郎」
は承太郎の膝に寝転がるようにいたので、俯いての顔を見てそう言った承太郎の頬に手を添えて言った。
ポ「怪我したところ悪いけど、なんかお前らいい感じなんじゃあねぇの?」
みんなが思っていたことをポルナレフが口にした。
「そんなんじゃあないよ、だってみんなも家族にいい感じも何もないでしょ?それと同じだよ」
は笑いながらキッパリ否定した。
それを見た花京院は安堵していたが、ジョセフはみんなに聞こえないようアブドゥルに耳打ちしていた。
ジョ「なぁ、アブドゥル、わしは少し孫が不憫に思えてきたぞ…」
ア「同意ですな」
シンガポールに着き次第、はスピードワゴン財団の医師に引き渡される話になった。
しかし、は嫌だと言った。
承「いつも言わねぇくせに、ここでわがまま言うんじゃあねぇぜ」
「いやだ。どんな時でもみんなと一緒にいたいの。大したことないよ」
ポ「大したことあるだろ。穴空いてるんだぜ?」
花「こんなことは言いたくないが、今の状態ではまともに戦えないぞ?」
ジョ「何も置いていくと言ってる訳じゃあない。また怪我が治ったら戻ってくればいいじゃろう」
ア「みんなが心配で言っているんだぞ?」
「いやです!」
承太郎がいい加減にしろと怒りかけた時だった。