第38章 花①2人の時間
アイン「…主と約束しましたから…」
「守ってくれたんだね…」
アイン「…はい…そして主の寿命についてなのですが…花京院の体を治すときに使った主自身のエネルギーはかなり少なかったようなので…あまり影響はないかと思われます…」
「私の命は削られてないってこと?」
アイン「…はい…主はあの旅を通して強くなった…スタンドとは生命エネルギーや精神のビジョン…つまり花京院の傷を治すころには私も更なるエネルギーを生み出せた…だから主と私が思っているよりも…私の持てるエネルギーは大きくなっていたのだと思います…」
「そうなの…でもどうして私の寿命が縮んでないってわかるの?」
アイン「…私の能力は主をお守りすること…身体や精神の状態などは見ればわかります…病気の時などもわかりますよ…」
「すごいんだね、アインガード」
アイン「…いえ…主…花京院と結婚するのですね…」
「うん、そうだよ」
アイン「…主は幸せですか…?」
「うん、すごく幸せだよ」
アイン「…それなら何よりです…主が幸せなら私も幸せです…それに花京院ならこれからもずっと主を大切にしてくれるでしょう…」
「アインガード…」
アイン「…おめでとうございます…主…」
「ありがとう」
が半泣きになりながら言うと、アインガードはスッと消えていった。
次の日の晩、は迎えにきた花京院の車に乗り込んだ。
花「今日もはかわいいな、どこに行こうか?」
「ありがとう、少しドライブしたいな」
花「久しぶりにいいな、そうしよう」
花京院はそういうと車を発進させた。
しばらく車を走らせたところで、が花京院に話しかけた。
「典明」
花「うん?どうしたんだ?」
「見て」
ちょうど赤信号になったところで花京院はの方を見た。
するとの後ろからアインガードが出てきた。
花「!?アインガード!?」
「うん、また会えたの」(ニコッ)
はアインガードとの再会の経緯、自分の寿命に支障はないことを話した。