第37章 花①遥かなる旅路
アインガードは花京院に触れたまま、の手を取り言った。
アイン「…主…」
「…なに?アインガード」
はアインガードとの別れを覚悟して、泣きながら聞いた。
アイン「…私は主のような優しい人の…心が綺麗な人のそばにスタンドとして発現できて幸せでした…ですがこれからは…もうお守りできません…無鉄砲な…自分を顧みない行動は…お控えくださいね…」
「ぐすっ…ぐすっ…はぁ…はぁ…分かったよ…アインガード」
止まらない涙を拭いながら、もう消えかけていたアインガードによびかけた。
アイン「はい」
「またいつか…ね…」
アイン「はい…またいつか…」
アインガードはその言葉を最後に消えた。
「ぐすっ…ぐすっ…ううう…うう…」
は泣いた。肩を上下しながら、もう涙が枯れるのではないかと思うほど、泣いた。
花「…」
花京院が目を覚ました。
「はっ…!!!」
花「すまない…」
「花京院!!!うわーーーん!!もうだめかと思ったよ
…!!」
は花京院に抱きついた。
花「ありがとう、だがすまない…アインガードと…離れさせる結果になってしまった…」
「アインガードは使命を果たした。アインガードの意思で、花京院を助けた。花京院が謝ることないよ」
花「…」
「傷はまだ痛む?」
花「傷は塞がったんだが、多分アインガードはのエネルギーを使う量をなるだけ減らしたかったんで、多分ギリギリ僕が生きていられる程度まで治したんだ。だから、まだやはり少し内臓が痛むのと、疲労困憊で体が思うようには動かない」
「そうだったの…アインガード…」
花「を抱きしめてもやれない…すまない…」
泣いているの頬に花京院はそっと手を添えた。
はううんと、首を横に振った。
「いいの、花京院はディオのスタンドの謎を…」
解いたのだから。そう言おうとしたが、自分はまだそれを知らされていないことに気がついた。