第37章 花①遥かなる旅路
「花京院、ディオのスタンドの謎を私にも教えて?」
花「時を止める、それがディオのスタンド能力だ」
「時を止める?」
花「そうだ。だから僕たちには一瞬のような出来事の中で、ディオは動ける」
「そんな…それじゃあいくら承太郎でもそんなんじゃ勝ち目ないんじゃ…はっ!!承太郎!!」
花「どんな敵も、倒せないことはない。それに。ディオはがアインガードを失ったことを知らない。ディオが君を仲間にし、そばに置きたいと思ったのは、アインガードからエネルギーを得るためだ。それならを殺そうとは絶対にしない。、分かるかい?僕の言いたいことが」
「私が行けば、チャンスを作れるかもしれない…」
花「その通りだ。さすがだな。」
花京院はの頭にポンと手を置いた。
花「は僕達と違い自由に動ける。承太郎達のところへ行くんだ。なら必ず承太郎達の力になれる」
「でも…でも花京院を置いて行くなんてできないよ…!」
花「僕を信じろ。」
俯いたの顔をこちらに向かせ、花京院はまっすぐの目を見て言った。
花「アインガードが治してくれた。が繋いでくれた命だ。僕は決してそれを無駄にするようなことはしない。だから僕を信じるんだ。」
「本当に…?」
花「絶対に死んだりしない。約束する。」
「分かった…信じる」
花「いい子だ」
花京院はの顔を引き寄せ、優しくキスをした。
チュ…
「花京院…」
花「さぁ、行くんだ」
は頷き、承太郎たちを探しに去った。
花「はぁ…あとは頼むぞ…承太郎」
の前だからと気丈に振る舞っていたものの、ギリギリの体力だった花京院はそこで気を失った。