第35章 花①ザ・ワールド
花京院はを抱きしめた。
花「落ち着くんだ。。のせいなんかじゃあない。肉の芽のせいだ。全てディオがやったことなんだ。決してのせいなんかじゃあない。は何も悪くない。だから落ち着け。落ち着くんだ」
「ハァ…ハァ…」
花「さぁ深呼吸をして」
「スゥーーーッ、ハァーー」
花京院に優しく背中を撫でられ、はようやく落ち着きを取り戻した。
花「落ち着いたかい?」
「うん…ありがとう、花京院」
ジョ「こんな思いを抱かせるなど、断じて許せんやつだな」
すると花京院がディオがいる下の方を覗き込んだ。
ジョ「なにをしている、花京院!」
花「思いつきました。ディオのスタンドの正体を暴く方法を」
「どうするの?」
花「僕のハイエロファントグリーンで気づかれないよう結界を作る」
「タワーオブグレーの時みたいにってこと?」
花「まぁそうだな」
ジョ「大丈夫か?花京院」
花「分かりません…でもやってみるしか方法はない」
「花京院…」
花「ここではすぐに追いつかれてしまう。とりあえず場所を移動しましょう」
花京院はそういうとを抱え、ハイエロファントで建物から建物を移動した。ジョセフもハーミットパープルでそれについて行った。
花京院は移動するハイエロファントグリーンを見ながら幼少期の頃の自分を思い出していた。
花(子供の時から思っていた…街に住んでいるとそれはたくさんの人と出会う。しかし普通の人たちは、一生で真に気持ちの通い合う人が一体何人いるのだろうか。クラスメイトのアドレス帳は友人の名前でいっぱいだ。50人ぐらいはいるのだろうか?100人ぐらいだろうか?母には父がいる。父には母がいる。自分は違う!テレビに出ている人とか、ロックスターはきっと何万人といるんだろうな。自分は違う!自分にはきっと一生誰1人として現れないだろ。なぜなら、このハイエロファントグリーンが見える友達は、誰もいないのだから。見えない人間と真に気持ちが通うはずがない。)