第35章 花①ザ・ワールド
花京院は思い詰めたような顔をしていた。
はそれに気づいていた。
「花京院…」
しかし心配するの呟きは花京院の耳には届かなかった。
花(、ジョースターさん、承太郎、ポルナレフ、アブドゥルに出会うまでずっとそう思っていた。アブドゥルとイギーのことを考えると背中に鳥肌が立つのはなぜだろう?それは目的が一致した、はじめての仲間だったからだ。ディオ倒すというこの旅。数十日の間だったが気持ちが通い合っていた仲間だったからだ。それに…という大切な人ができた。僕が知らなかった感情をたくさん教えてもらった。)
花京院は思い詰めたような表情ではなく、何か決意したような表情に変わった。
花(こいつを昔のように誰にも気づかせなくしてやる。そう、ディオの正体を暴き、倒すため、完璧に気配を消してやろう!)
(花京院…一体何を考えているの…?何を決意したの…?)
は不安に駆られた。
花「この辺でいいだろう」
そういうと花京院はハイエロファントグリーンで見えない結界を張った。
(お願い…どうか上手く行って…)
デ「前方にと花京院とジョセフしかいない。なるほど、二手に分かれて挟み撃ち。背後からは承太郎とポルナレフがつけてきていると言うわけか。フン、無駄なことを。」
ディオがそう言ってある建物の屋上に降り立った。
ピュッ!!!
そこはハイエロファントグリーンの結界が仕掛けられている場所であった。
デ「うっ…!」
「やった!かかった!」
デ「これは!」
ディオが避けようとした先にも結界があった。
シュシュシュッ!!
次々にエメラルドスプラッシュが放たれる。
デ「花京院のハイエロファント」
しかしディオもそれを避け続けている。
「やばいよ…全部避けてる…」
花「まだだ」
「え…?」
その時ディオは結界の存在に気づいた。
デ「ハイエロファントの結界!フン!」
ディオは全て交わしたが、マントに穴があき、自分の想像以上に結界が張られていることに気がついた。
デ「これは…」