第35章 花①ザ・ワールド
花「ええ。いま僕は10メートルの距離から攻撃しましたが、あと少し近づいていたらやられていました。確かにやつのスタンドには、何か想像を超える恐ろしい秘密が隠されている。しかし、2つだけわかりました。1つ、ハイエロファントグリーンやハーミットパープルのように遠くまでは行けない。スタープラチナのような接近パワー型で、その射程距離は約10メートル。1つ、拳で攻撃してきたことから弾丸など飛び道具は持っていない。ディオに気付かれず、10メートルよりももっと忍び寄れれば、やつを倒すチャンスがあると思います」
「さっき運転手が車の外に出ようとしたら中に入ってきて、ポルナレフの時は階段を上がっているのに、下がっていた…一瞬で何かする能力なのかな…」
ジョ「注意深く探るのだ。やつの場合、石橋をたたきすぎるということは決してないからな。」
ジョセフが後ろの車を確認した。
ジョ「おかしい。やつの車が止まったぞ」
花「んっ…?あっ…!!気をつけて!何か飛んでくる!」
その瞬間バリーン!!と後ろから生首が飛んできた。
その衝撃で車が横転してしまった。
ジョ「なにぃ!!!!」
「うっ…」
花「!ジョースターさん!」
車は壁に激突し、爆発した。
しかし間一髪、2人はスタンドを使っても共に建物の屋上へと登った。
花「、大丈夫か?怪我は」
「大丈夫…今のは、さっきディオの車を運転していた人の首だった…ディオはその人に…ひっく…歩道を運転させて…ひっ…何人もの人を轢き殺してあそこまでついて行った…ひっ…ひっ…」
は話している途中に涙をこぼしながら嗚咽し始めた。
ジョ「なんてやつだ…」
花「ひどいな…」
花京院はの背を撫でた。
「私…私…それを見てたのに…止めなかった…巻き込まれている人たちを…守れなかった…いや、守ろうとも出来なかった…!!私も…私も彼らを見殺しにしたんだ…彼らが死んでしまったのは…私のせいだ…!私が…!」
ギュッ…