第35章 花①ザ・ワールド
男「おい貴様!何触ってんだよ。ウィルソン・フィリップス上院議員様の車だぞ!目ん玉からゲロ吐きてぇのか!」
車を眺めるディオの後ろから肩を掴んだ男の手をディオが強く握るとバキバキっと骨が折れる音がした。
なんと手どころが腕もバキバキに折れ、曲げていた。
男「オオオオッ!!!お母ちゃん…」
「あぁ…」
するとディオはその車のドアをあけ、に乗るよう促した。
デ「さぁ乗りたまえ」
「は、はい…」
2人は車に乗り込むと、議員が乗っていた。
ウ「これこれ、若いお方というものは血気が盛んすぎていこんことだのう、フッフッフッ」
それを聞いたディオは議員の歯をへし折った。
ウ「いてぇぇぇ!!」
デ「ブツブツ言ってないで前へ行け、運転してもらおう」
ウ「き…貴様何者だ!わしにこんなことして許されると思っちょるのか!」
「ディ、ディオ様にそんな口聞かないほうがいいんじゃ…」
ウ「いいか聞け!この若僧!終身刑にしてやる!絶対に終身刑にして…」
デ「この若い娘でもわかることがまだ分からんのか。もう一度言う」
ディオは議員の鼻をつまみ、前の席へ投げた。
ウ「ウギャア!!!」
デ「運転しろ」
議員は命の危機を感じたのか助けを求めて外へ出た。つもりだったがまた中へ入ってきてしまった。
ウ「なっ、何だぁ!?」
もう一度外に出ようと試みたが叶わない。
ウ「何だ?外に飛び出したと思ったら…どっ、どっ、どうして中に…なんで中に?ウケケケッ」
「恐怖でおかしくなっている…」
デ「軽トラックに追いつくまで飛ばせ、追いつけなければ殺す」
その軽トラックには花京院とジョセフが乗っているのだ。
ウ「は…はい…」
すると議員は無理な運転をしながらどんどん近づいていった。たくさんの人を跳ね飛ばしながら。
の顔は青ざめていた。
しばらく走るとようやくトラックが見えてきた。
デ「いたな、もっと追い付け、もっと近くにだ、、近くでなければザ・ワールドは使えん」