第35章 花①ザ・ワールド
ジョ「棺桶から出てきたら攻撃するぞ、だが気を付けろ、その中に入るとは限らんからな」
一同が棺桶から少し距離を取った。
ジョ「ヌケサク!お前が蓋を開けろ!」
ヌ「うぇぇ!デ…ディオ様…裏切ったわけでは無いのですから…私はあなた様の力を確信しているからこそ、こいつら案内したのです!風がつよい時にしょんべんしたらズボンにかかる事と同じ位確信しています!分かってくださいね!」
ジョ「つべこべ言っとらんで、さっさと開けんか!!」
ヌ「ふぇ!ふぇ!こいつらをぶっ殺してやっておくんなさいましよー!ディオ様!」
ヌケサクがゆっくりと蓋を開けた。
ジョ「飛び出してくるぞ!」
一同「うっ!」
ヌ「え?俺?」
棺桶にいたのは先ほどまで蓋を開けていたヌケサクだった。
一同「あっ!」
ヌ「な…中にいたのはおれだった?今蓋を…」
ジョ「なに!どうして!わしは一瞬たりとも目を離さんかった!誰か今ヌケサクが棺に入った…いや、入れられた瞬間を見たものはいるか!?」
ポ「い…いや、しっかり見ていたが、気がついたときにはすでに中に入っていた!」
花「ポルナレフの言う通り、これは超スピードだとか、トリックだとかでは決してない!」
承「やばい…何かやばいぜ…!」
ジョ「逃げろーっ!」
承太郎とジョセフと花京院はすぐさま外へ逃げた。
ポ「く…くっそお!」
ジョ「何している!ポルナレフ!」
ジョセフは逃げないポルナレフをハーミットパープルで連れ出し、飛び降りた。
ポ「ちくしょう!!!」
花「いったい…何だったのだ?今のは…実際見てはいないが、今まで出会ったどのスタンドをも超えているすごみを感じた!エンジン音だけ聞いて、ブルドーザーだと認識できるように分かった」
ジョ「わしも感じたぞ、すさまじい殺気ってやつだ!ケツの穴にツララを突っ込まれた気分だ!今あのままあそこにいたら、確実に1人ずつやられていた!」
承太郎たちはディオの館の外壁についていた突起につかまり、屋根に登った。