第35章 花①ザ・ワールド
ポ「なにっ!?」
ディオがそう言うとディオの後ろから俯いたままのが出てきた。
「…」
ポ「!!!こっちへ来い!」
「…」
は苦しそうな表情で黙ったまま首を横に振った。
デ「フン、はこのディオに忠誠を誓った。ずっと私のそばにいると言った。行くわけがないだろう」
ポ「チクショウ…に何をしやがった!!ただじゃあおかねぇぜ!!」
デ「はははは、いなくなった兄貴気取り、亡くなった妹の穴埋めのつもりかい?」
ポ「てめぇ…」
デ「1つチャンスをやろう、その階段を2段降りろ。再び私の仲間にしてやる。逆に死にたければ、足を上げて階段を登れ」
ポ「俺はお前に会ったとき、心の底までお前の恐怖の呪縛と巨大な悪なら屈服した。あの時、俺は負け犬としての人生を歩み始めたわけだ。死よりも恐ろしいぜ。てめえに利用されることへの欲求だけの人生なんてな!」
ポルナレフは鼻をかんだ。
ポ「だが今、恐怖はこれっぽっちも感じない、俺にあるのは闘志だけだ。ジョースターさん達と会って、この45日余りの旅と、仲間の死が、俺の中からお前の恐れを吹き飛ばした!」
デ「本当にそうかな?ならば、階段を上るがいい」
ポルナレフは階段を1段上った。つもりだった。
デ「そうかそうか。ポルナレフ。ふふっ、階段を降りたな?このディオの仲間になりたいと言うわけだな?」
ポ「なっ…!えっ?んっ?な…なんだ!?俺は階段を一歩、たしかに…」
上っているはずなのに、全く進んでいなかった。
デ「どうした?動揺しているぞ、ポルナレフ。動揺する。それは恐怖していると言うことでは無いのかね?それとも、登らなくてはならないと心では思ってはいるが、あまりにも恐ろしいので無意識のうちに逆に体は降りていたといったところかな?」
ポ「ばかな!俺は今確かに階段を上った!」
しかし何度上っても下にきてしまう。
ポ「ううっ」