第34章 花①出会い
ジョ「イギーのやつ、いたるところを怪我しているぞ!」
ポ「おい!こいつ前足がないぞ!」
ジョ「く…車にでもひかれたか?」
ア「この犬は交通事故に合うようなタマじゃあない…敵に襲われたな?イギー」
ジョ「しかし…誰かに手当てしてもらったような…それも見事な外科のテクニックだ」
承太郎はまだ警戒していた。
承「イギーの声じゃあなかった。確かに人間の言葉で俺たちを呼んだんだぜ」
ジョ「うん?」
?「イギーは敵と遭遇したようです」
皆声のする方を振り返った。
ポ「あっ!」
?「死にかけて少年に連れられているのを発見し、手当てしたのはスピードワゴン財団の医師です」
承「あ…」
?「僕の目と…同じように」
ポ「ああっ!お…おめぇは!!」
?「ふっ」
一同「「「「「花京院!!!!!」」」」」
ポ「花京院じゃあねぇか!おい!」
ア「おい、花京院、もう目はいいのか?」
3人は花京院に駆け寄った。
花「みんな、ご無事で」
ジョ「会いたかったぞ、傷は治ったのか?」
花「ええ、もう大丈夫です。少し傷は残っているんですが、しっかり視力は戻りました」
ジョ「そいつはよかった」
花京院は承太郎の方を向くと2人は握手を交わした。
花「承太郎」
承「うん」
花「あれ?は…どこかに買い物でも行っているのか?」
承「いいや、まだ合流していない」
花「なにっ!?」
花京院が焦りを見せた。
ポ「おめぇと一緒に来るんじゃあなかったのか?」
花「は3日前に退院してみんなと合流すると言って出ていった。それなのにまだいないということは…」
それを聞いて皆青ざめた。
ジョ「Oh…No…」
ア「…敵に襲われた可能性が高い」
ポ「そ…そんな…おい花京院、変な冗談やめろよ…」
承「…」
花「冗談だったならどんなにいいか…」
花京院が戻ってきて喜んだのも束の間、皆の間には重たい空気が流れた。
花「クソッ!!僕のせいだ…嫌な予感がしていたんだ…それなのに…それなのにをそのまま行かせてしまった…僕があの時、それを伝えて承太郎やジョースターさんたちに迎えを頼んでいれば…くっ…」
花京院は床を蹴り上げ、拳を握りしめた。
皆が黙り込む中、口を開いたのは承太郎だった。