第34章 花①出会い
(花京院典明…なぜその名を聞いて、こんなにも苦しくなるの…?ディオ様の敵ってだけじゃあないの…?彼らと私には、一体何の関係があるの…)
は花京院やイギーの名前に反応してしまう自分に戸惑っていた。
一方ディオは
デ(花京院やイギーの名を聞いて動揺していた。あれは完全に忘れているわけではない。心が、体が、もともと仲間だったことを覚えているのだ。だがそんなのはどうでもいい。思い出そうが出すまいが、このディオはあやつらを倒し、持てる力を全て我が物にし、世界を支配する。ただそれだけだ。)
の気持ちなどどこにあろうと関係ない、そう自分に言い聞かせた。
ージョースター一行ー
ジョースター達はサングラスの男に館探しを頼み、しばらく待ったが全く戻ってくる気配がなく、夕暮れになってしまった。
ジョ「おい、もう日が暮れるぞ」
ポ「3時間ありゃ写真のディオの館が突き止められると豪語したあの物乞い、どうやら見つけられなかったようだな。よう?アブドゥル」
ア「今思ったのだが、見つけられなかったらそれでいいのかもしれない」
ポ「うん?」
ア「ひょっとして、見つけたからこそ帰ってこないとしたら…」
ジョ「うん?」
ポ「え、おい…」
ア「館に近づく物を阻止する役目のスタンド使いがいてもおかしくない…あの物乞いに館探しを頼んだのは…危険すぎたかもしれん」
ポ「えっ…おいおい…」
結局その日、物乞いは戻ってこず、イギーも戻ってこなかった。
一行は前日に泊まったホテルと同じホテルに泊まり、また次の日から探し始めた。
しかし、今回はイギー探しから始めることにした。
ポ「チェッ、イギーのやつどこにいったんだ?人に迷惑かけんじゃねぇよ」
ジョ「これだけ姿が見えないと心配じゃ」
ポ「あのアホ犬め」
承「ん?」
承太郎が後ろを振り返った。
ア「やはり誰かつけてくるのか?」
承「いや、何者かが俺たちを、呼んだような声がした」
ジョ「声?」
ア「ん?」
するとイギーが建物の角から足を引き摺りながら出てきた。
イ「うっ…」
ア「おっ…イ…イギー!!」
イ「ウゥッ…」
ポ「あっ…イギー!!」
ポルナレフがイギーの元に駆け寄った。
あとから3人もかけてきた。
ア「どうしたんだ?これは?」