第33章 花①エジプト
翌日、は医師に明日には戦線復帰をして良いと言われた。
花京院はもう少しかかるようだった。
花「良かったな、」
「うん、役に立てるかは分からないけど、戻れてよかった」
花「僕も嬉しいよ、だが…寂しくなるな」
「ほんの少しの間だよ」
花「ほんの少しの間でも僕は寂しい。それに…」
「??」
花「それに僕がいない間、承太郎やポルナレフ達と一緒にいると思うと少し嫉妬してしまうよ」
花京院は少し自笑した。
「花京院…ねぇ花京院」
は花京院の頬を両手で包むと自分の方を向かせた。
「私も寂しい。花京院とずっと一緒にいたいよ。でもだからこそこれからもずっと一緒にいるために、今は少し離れてディオに少しでも近づかなくちゃいけない。それに承太郎達と行動は共にしても、私の心は花京院のそばにあるよ。私の中には花京院しかいないから。だから安心して?ね?」
花「なぜ…」
「ん?」
花「なぜ君はそんなに僕が欲しい言葉をくれるんだ…」
花京院はを強く抱きしめた。
花「そうだな、この先ずっと一緒にいるためにも、少しでも早くディオを倒そう。愛しているよ、」
「私も愛してるよ、花京院」
2人は昨日と同様、同じベッドで眠りについた。
ー翌朝ー
は医師の最後の診断を終え、部屋に戻って、荷物をまとめた。
花「僕もすぐに向かうよ、それまで無事でいるんだぞ」
「うん、待ってるよ、花京院」
花「…」
「…」
2人の間には沈黙が訪れたが、花京院がを抱きしめた。
花「愛している」
「私も愛してるよ」
もそっと抱きしめ返した。
しばらくすると2人は体を離した。
「それじゃあ行ってくるね」
花「あぁ、合流するまでの道中も気をつけて」
「うん、分かった、それじゃあね」
は部屋を出て、承太郎たちの元へと向かった。