第33章 花①エジプト
「話って何?」
承「じじいから、花京院の目のことがあって、自分とアインガードを責めていたと聞いた、もう大丈夫なのか」
「うん、大丈夫だよ、昨日花京院が慰めてくれたの」
承「そうか」
「そう、死ぬ覚悟で旅をしてるから目が見えなくなるくらいどうってことないって」
承「だが結果的には失明せずに済んだな」
「そうだね、本当に良かった」
承「…」
「…」
承「」
「うん?」
承「もう分かっているかもしれないが…」
「うん」
承「俺はのことが好きだ」
「承太郎…」
承「の気持ちは分かっている。は花京院が好きなんだろう」
「え…?」
承「まさか自分で気づいていないのか?が花京院を見る目は、他のやつを見る目とまるで違う。もちろん俺を見る目ともな」
「うそ…」
承「本当だ。そして昨日、花京院からも想いを伝えられ、考えているんじゃあないのか?」
「なんで分かるの…見てた??」
承「いいや、なんとなくだ」
「すごいね…」
承「、この旅は花京院も言っていたが死んでもおかしくない旅だ。今一度よく考えて、自分の気持ちに早いとこ気づくんだな。でないと後悔することになるかもしれないぞ」
「そうだね…」
承「俺もお前が好きだとさっき言ったが、だからと言ってどうってことではない。俺も自分の気持ちを伝えないと後悔すると思ったんでな。伝えておいただけだ」
「そっか…」
承「もう一度自分の気持ちと向き合え、それだけだ」
「わかった…」
承「それじゃあ俺はもう行く」
承太郎は部屋を出ようとドアに手をかけた。
「承太郎」
そんな承太郎をは呼び止めた。
承「なんだ」
「ありがとう」
承「おう」
承太郎は部屋を出て行った。