第33章 花①エジプト
その日、しばらくすると承太郎たちがたちの容体を聞きに行った。
アブドゥルはもう起き上がっており、早速旅に復帰することになった。
花京院とはまだベッドにいた。
花「傷はもういいのかい?アブドゥル」
「早いね復帰が」
ア「あぁ、それより花京院、、君らこそ大事なくて何よりだ」
花「まあね、瞳のところを切られたのではないらしいから、傷はすぐに治るらしいよ。僕が中学の頃、同級生が野球のボールで眼球をクシャクシャになるぐらい潰されたが翌日には治っていたよ。眼球の中の水分が出ただけらしいんだ」
ポ「マジかよ!」
ジョ「ノー…」
「そんなことが…」
花「数日したら包帯が取れる。すぐに君たちの後を追うよ。ディオのいるカイロまであと800キロ足らず、みんな用心して旅を続けてくれ」
ア「は大丈夫か?」
「はい、あと2、3日で復帰できるかと思います。傷が心臓の部分はちょうど避けられていたので、そんなに大事でもないんです」
ポ「じゃあもし、そこに傷があったら…」
「それはちょっと危なかったかもしれないね」
は苦笑いしながら言った。
承「笑いごとじゃあないぜ」
ジョ「これを2人で食べるといい」
ジョセフは買ってきたオレンジを2人に渡した。
花「わざわざありがとうございます、ジョースターさん」
「ありがとうございます」
承「じじい」
ジョ「ん?」
承「少しと話がしたい。いいか?」
「え?なに?」
ジョ「あぁ、かまわん。では我々は先に料金を払っていよう」
承「、動けるか?場所を変える」
「う、うん…分かった」
が立ちあがろうとしたが、花京院の言葉によってそれは制された。
花「僕がここを出るよ、は体に傷を負ってるんだ、僕は手を取ってもらえれば移動するのに差し支えない」
「でも…」
花「僕も少し歩きたいんだ、ポルナレフ、すまないが手を貸してもらえるか?」
ポ「お、おう、いいぜ」
ポルナレフは花京院の腕を掴んだ。
花「それじゃあゆっくり話すといい」
そう言って花京院たちは病室を出ていった。