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ジョジョと奇妙な冒険ーSCー<分岐あり>

第33章 花①エジプト


重傷である花京院とは同じ病室に、比較的軽傷であるアブドゥルは別の部屋に分けられた。
夜中、は目を覚ました。

「ん、んん…あ…ここは…」
は病室をぐるりと見渡した。
すると

花「その声は、か?」

「花京院!!うっ…」

カーテンの向こう側から花京院の声が聞こえた。
しかしその声に驚いたせいで、胸の傷が痛んだ。

花「も怪我をしたのか?どこを怪我したんだ?どのくらいの深さなんだ?起き上がって大丈夫なのかい?」

花京院はのことをひどく心配した。

「質問攻めだね…大丈夫、花京院に比べたらどうってことないよ」

花「どこを怪我したんだ?」

「胸を引き裂かれて…失血量が多くて倒れちゃっただけだよ、少し安静にしてればすぐ復帰できる」

花「十分な怪我じゃあないか…守ってやれなくてすまない」

「私こそ、花京院のこと治してあげられなくてごめん…」

花「僕のことはいいんだ、さえ無事でいてくれればそれで」

「花京院…ねぇ」

花「なんだい?」

「カーテン開けてもいいかな」

花「僕は構わないよ」

ジャッ

は花京院と自分を隔てるカーテンを開けた。

「あっ…」
の目には、目元に包帯を巻かれた花京院の姿が映った。

花「カーテンを開けてものことを見れないのが残念だな」
花京院は微笑みながら言った。
すると、がベッドを降りてこちらにくるのがわかった。

花「…っ!!」

「花京院…ごめんなさい…本当にごめんなさい…花京院の目が見えなくなっちゃったらどうしたらいいの…?」
は花京院のベッドのそばに跪き、両手で花京院の手を握って自分のおでこに当てた。

花「…」
花京院はの方に体を向けて、握られていない方の手での頬を撫でた。
は涙を流していた。

「ごめんね、花京院…」


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