第33章 花①エジプト
するとジョセフが急ブレーキを踏んだ。
一同「「「「「「うわぁ!!」」」」」」
承「危ねぇだろジジイ!、怪我はねぇか?」
「いたた…大丈夫だよ」
ポ「な…なんだ?」
ジョ「み…見ろ!あれを!」
車を降りてみるとそこには先程来たヘリコプターが落下していた。
「うそ…」
花「飛び去ったスピードワゴン財団のヘリが砂に埋まっているぞ!」
ア「兵器による攻撃の跡はない」
花「なんか…そのままドスンと堕ちた感じだ」
ポ「まさか!」
ジョ「気を付けろ!敵スタンドの攻撃の可能性が大きい」
承「みろ、パイロットだ」
みるとそこにはヘリから半身が出ているパイロットの姿があった。
承「死んでいるぜ」
「死んだものは流石にもう治せない…」
承「!!!指で機体をかきむしった跡がある」
ジョ「何と言う事じゃ、用心して近づけ。何か潜んでいるかもしれん」
皆でパイロットの方に近寄った。
するとパイロットの口には水が含まれていた。
承「あっ…!水だ」
承太郎がパイロットの体を持ち上げると口の中から水が出てきて魚も共に出てきた。
承「こんなに大量の水が…パイロットの口の中…いや、肺の中から…小魚もいるぞ。溺れ死んでいるぜ…!この砂漠のど真ん中で!」
ジョ「一体…」
ポ「お…おい!もう1人はここにいる!生きてるぞ!」
ジョ「大丈夫か!?しっかりしろ!一体何があったんだ?」
もう1人のパイロットに近づくと、水と言ったのでジョセフが水筒を差し出した。しかしそのパイロットは怯えたような表情をして、水が襲ってくるといった。すると本当に水筒の中の水はパイロットを襲い、頭を引きちぎると水筒の中へ頭を引きずり込んだ。
ジョ「なに!?」
「あ…頭が水筒の中に…!!」
ジョ「て…敵スタンドだ!敵スタンドが水筒の中にいるぞ!く…くそぉ…スピードワゴン財団の人間は無関係なのに遅いよって!アブドゥル、どんなスタンドが見たか?」
ア「見えたのは手でした…しかし、まだ水筒の中にいます。出て行ったところは見ていません」
水筒の中から血がとめどなく流れていた。