第33章 花①エジプト
イギーはまたポルナレフの顔に飛びかかった。
ポ「おい!助けて!この犬を退けてくれ!あぁ!」
花「すまん、ポルナレフ。僕も髪の毛をむしられるのはごめんだ」
「私もそれはちょっと嫌かな…」
ポ「薄情者〜!!!」
ア「例の大好物を持ってるか?」
アブドゥルはパイロットに聞いた。
するとパイロットはアブドゥルにコーヒー味のチューインガムを渡した。
なんでもイギーの大好物なのだという。
イギーはガムの箱が取り出されると一目散にこちらへ来た。
そして箱ごと奪って行った。
ジョ「コーヒー味のチューインガムは大好きだけれど、決して誰にも心は許さないんじゃ、こいつは」
花「こんなやつが助っ人になれるわけない」
承「やれやれ」
「…」
ポ「チックショウ!自慢の髪が薄くなっちまったあ!この野郎!」
一向はイギーがガムを食べてる間に荷物を取り出した。
そして念写ようにと持ってきてもらったカメラで記念に集合写真を撮ったのだった。
花「なるほど…いい記念になりますね」
「これ無くさないようにしなくっちゃあね」
するとポルナレフがイギーに追いかけ回されていた。
「仲良しだね」
は苦笑いしながら言った。
しばらくして落ち着くと、パイロットは帰って行った。
聞いたところ、ホリィの容体はいいとは言えず、命の危機に変わりはない、持ってあと2週間とのことだった。
承「くっ」
ア「うっ」
「そんな…」
花「時間がない」
ポ「チクショウ…」
そしてパイロットは報告によると2日前謎の9人の男女がディオが潜伏しているらしい建物に集まって、そして、何処かに旅立ったという情報を残していった。
一向はまた車に乗り、移動を始めた。
席順は前にジョセフ、承太郎、後列にイギー、、荷台に花京院、アブドゥル、ポルナレフだった。
ポ「かあっ、ジョースターさんなんとかしてくれよ。なんでこのくそったれのワン公がシートに座って、俺たちが荷台にいなきゃあならねぇんだよ!狭くって腰がいてぇよ!」
男衆がイギーに近寄ると怒るのだが、にはよほど近くに寄らない限り怒らなかった。そのためこの順番になっている。
ポ「このスケベ犬が!」
「どの口が言ってるんだか…」