第33章 花①エジプト
「またやめなよ、ポルナレフ…」
ア「本当のことだ。なんだ、この手は?痛いぞ」
ポ「偉そうにしやがって!」
「はぁ…」
花「もうやめないか、ヘリが着陸したぞ」
皆ヘリの方向を見た。
するとヘリから降りてきた2人のパイロットは自分はスタンド使いじゃないと言った。
しかし後ろの席を見てもいないように見える。
「誰もいないように見えるけど…」
ポ「おいおいおい、いるって?どこによ、とてつもなくチビな野郎か?出てこいコラ」
ポルナレフはヘリの後部座席を叩いて揺らした。
すると何かベタベタするものを触ってしまった。
ポ「あ?何だ?このべとべとは?」
ジョ「近づくな!性格に問題があると言ったろ!」
ア「ポルナレフ、お前には勝てん」
ポ「いやぁ、だからそいつがどこにいるって?おい?」
すると中から唸り声を上げた犬が飛びかかってきた。
イ「ううぅ、ばうばうばう!!!!」
ポ「うわぁ!こ…こいつは!!」
花「犬!」
承「まさかこの犬が!」
「スタンド使いなの!?」
ジョ「うん、そう。あれがザ・フールのカードのスタンド使いだ。名前はイギー。人間の髪の毛を大量にむしり抜くのが大好きで、どこで生まれたのかは知らないが、ニューヨークの野良犬狩りにも捕まらなかったのをアブドゥルが見つけてやっとの思いで捕まえたのだ。あぁ、そうだ、思い出した。髪の毛をむしるとか人間の顔の前で…」
ジョセフがそう言いかけるとイギーはポルナレフの顔の前でオナラをした。
ポ「うぐ…」
「わ、わぁ…」
ジョ「屁をするのが趣味の下品なやつだった」
イギーがポルナレフからはなれると、ポルナレフは倒れてしまった。
ポ「このど畜生!こらしめてやる!おどりゃあ!チャリオッツ!」
ポルナレフがチャリオッツを出すとイギーもザ・フールを出した。
そしてチャリオッツがザ・フールを攻撃したのだが…
ポ「げっ!砂のようになって、き…切れない!」
するとザ・フールはポルナレフの手を取り込んだ。
「攻撃が…」
ア「簡単に言えば砂のスタンドなのだ」
承「うむ、シンプルなやつほど強い、俺にも殴れるかどうか…」