第32章 花①紅海
承「おいジジイ、そんなとこに突っ立って、どうかしたのか?」
ジョ「皆、静かにしててくれ。これからある所に電話をかける」
ポ「電話?どこに?」
花「こんなところからわざわざかけるなんてよほど大事な電話なのですか?」
ジョ「あぁ、とても重要かつデリケートな電話だ。皆静かにしていてくれ」
するとジョセフは妻であるスージーQに電話をかけた。
スージーQは今回の旅のこと、ホリィのことは何も知らされておらず、余計な心配をかける必要はないとのことだった。
そしてこの電話でホリィの容体が日に日に悪化していることもわかった。
その電話をしている間、も時計を見ると、何か思い詰めたような表情をしていた。それには花京院だけが気づいていた。
ジョセフが電話を切った。
花「お気持ちはお察しします、ジョースターさん」
ポ「けど安心しな、俺たちがついてるぜ、エジプトは目の前だぜ!」
ア「一刻も早くディオを倒し、ホリィさんを助けましょう。私もそのためにこうして戻ってきたのです」
ジョ「うむ…ありがとう、みんな」
花「、いいのか?どこかに電話をかけたいんじゃあないのか?」
「え?あぁ、いいよ、大丈夫」
は無理した笑顔でそう言った。
花「電話をかけられる場所なんてもうここしかないかもしれないぞ?」
「う、うん…」
ジョ「どうした?言ってみなさい」
は少し言うのを渋ったが、みんながの言葉を待っているので言った。
「遊はどうしてるのかなって、そう思っただけだよ。でもスピードワゴン財団の人も一緒だし、きっとホリィさんのこと少しでも元気づけようとしてくれてるはず。大丈夫」
花「本当か?やけに時計を気にしていたようだが?」
「花京院はすごいな…。…明日が遊の誕生日なの。誕生日は側にいてあげたかったなって、少し思っちゃっただけ。でも誕生日なんて毎年来るし、今はそんなこと言ってられる場合じゃあないから」
はまた先ほどと同様の笑顔を浮かべた。
花京院はまだ強がるに強がらなくていいと言おうとした。
すると