第31章 花①仲間との再会
には痛いほど分かった。ポルナレフの気持ちが。自分がもしポルナレフなら、同じようになってしまっただろう、家族を思い出し、恋しく思い、すがっただろう。
だが普通に考えれば死人が生き返るなど、絶対にあり得ない。
だからは気持ちがわかる自分が止めようと必死だった。
「ポルナレフ!!」
ポルナレフは立ち止まった。
「はぁ…はぁ…やっと止まってくれた…。…な、なにこれ…鳥の死骸…?」
ポ「まるで食いちぎられたようだ…」
すると向こうからまた音がしたので2人ともそちらを向いた。
ポ「シェリー!そこか?なぜ逃げるんだ?俺だよ、お前の兄貴さ」
シ「だって…泥まみれなんです…もの…髪の毛だって…バサバサだし…」
シェリーの啜り泣く声が聞こえた。
ポ「そんなことは気にするな、シェリー。どんなに汚れていたってお前はお前だ、なぜ泣いているんだ?何が悲しいんだい?シェリー」
(宝も土から出てきた…シェリーさんが出てくる時も土を掘るような音が聞こえて…シェリーさんは泥まみれ……小鳥の死骸…)
ポルナレフはだんだんとシェリーの方へ近づこうとした。
「どういうことなの……。…はっ!!まさか…ポルナレフ!だめ!近づかないで!そのシェリーさんは本物じゃあない!ただの土くれだよ!」
はポルナレフの腕を引っ張った。
ポ「うるせぇ!!シェリーは…シェリーは土くれなんかじゃあない!シェリーのことを悪くいうならいくら、お前でも許さねぇぞ」
ポルナレフはを弾き飛ばした。
「うっ…!ポルナレフ…お願い…信じて…」
ポルナレフはシェリーに近づき,月明かりに照らされたシェリーを目視で確認した。
ポ「ああっ…おお…シェリー…」
シ「だめ!」
ポ「え?」
シ「だめ!こないで!私のそばに来ちゃダメ!」
ポ「な…なぜだ?何を言うんだ!」
「まだ血肉を喰らう量が足りなくて完全体になっていないからよ!ポルナレフ!危ないから離れて!!」
シ「だって…私のこと嫌いになるわ」
ポ「嫌い?一度だってお前のこと嫌いって言ったことあるか?」
シ「あるわ…」
するとシェリーは子供の頃の話をし始めた。