第30章 花①サウジアラビア
ジョ「ディオにもここが知られることになるが、やむを得ん。救助隊を呼ぼう。この赤ちゃんのためだ。」
すると花京院は自分の腕に"BABY STAND"という文字が彫られていることに気づいた。
赤(し、しまった…抜け目のない奴らとは聞いていたが、傷をつけるついでに文字を彫ってやがったとは…)
赤ん坊は花京院を睨みつけるように見ていたが、花京院と目が合うとそらした。
花(うっ!なんだ?あの赤ん坊の今の目つきは…それに今目が合った途端意識的に目を逸らしたぞ…ベビー…スタンド…)
花「あっ!」
「どうしたの??さっき花京院のことを見つめていたよね?そばに行きたいの?」
は赤ん坊を抱き上げると花京院のそばへと寄った。
「花京院!さっき赤ちゃんが花京院のことずっと見てたの、きっと花京院が優しい人ってわかるんだね」
すると花京院は赤ん坊の胸ぐらを掴み、から取り上げた。
赤「おぎゃぁぁ!」
「花京院!!やめて!」
のその声に飛行機のそばにいた3人がこちらを見た。
ジョ「花京院!何をしている!おいおい、いきなり乱暴だぞ、首を絞めるように抱くなんてどうかしている」
花「す、すみません…」
「大丈夫?ごめんね、びっくりしたよね…あのお兄さん今日はちょっと疲れているの、いつもはあんなんじゃあないんだよ」
は赤ん坊をあやした。
それを見ていた承太郎とポルナレフは
ポ「なぁ、承太郎、花京院のやつ相当精神が参ってるようだぜ」
承「うん…」
ポ「これからの旅を続けられんのかな…」
ジョセフがベビーフードを作り始めた。
そしてそれをポルナレフがうまいとむしゃむしゃ食べる始末。
「ポルナレフ!赤ちゃんの分無くなっちゃうでしょ!!」
赤(この野郎、俺のメシを食うんじゃあねぇ!腹が減ってんだよ!早く食わせろ!)
その時赤ん坊のそばにさそりがきた。赤ん坊は絶体絶命の状況だったが、おしめを止めていた安全ピンで串刺しにした。
その瞬間を花京院に見られていた。