第30章 花①サウジアラビア
花「やめろ!!!」
すると花京院はジョセフの顔を蹴飛ばし、ハンドルが動いてしまった。
ジョ「うぉぉ!し、しまった!!」
するとセスナは回転しながら急降下した。
ジョ「軌道修正できん!」
承「おい、ひょっとして墜落するのか?ポルナレフ!を頼む!」
花「やめろぉぉぉ!」
ポ「お、おう!花京院、いったいどうしたんだ!今朝もこうだったんだ!」
ポルナレフはを抱き締め、は赤ん坊を抱き上げていた。
ジョ「とにかく大人しくさせろ!むううっ…」
承「ジジイ、早く操縦かんを元に戻せ、墜落するぞ」
ジョ「うぉぉぉぉー!!」
「くっ…重力がっ…」
承「っ…ジジイ!まだか!?…ぶつかるぞ!」
ジョ「うぉぉぉぉ!ハーミットパープルで操縦する!」
するとなんとかセスナの操縦をできるようになった。
ジョ「間一髪立て直しました!」
ポ「イェイイェイ、あぁ、危ねぇ」
しかし、ヤシの木にぶつかり、やはり墜落した。
ポルナレフは木を集め、承太郎は荷物を整理し、ジョセフは火を起こし、は赤ん坊をあやしていた。
ポ「死なんですんだが…花京院、一体どうなってるんだ?こうなったのはお前のせいだぜ」
花「分からない…恐ろしい夢を見たような気もするし…目が覚めたとき、死ぬほど疲れているし…僕はおかしくなったのだろうか…」
ジョ「元気を出せ、きっと疲れているんじゃ。日本を出てほぼ1ヶ月は経っているし、敵はその間連続で襲ってきているのだから」
「そうだよ、花京院。疲れているだけだよ、ポルナレフひどい、花京院のせいだなんて、ねー?」
赤「きゃはっ!」
ポ「お、おい…」
承「おい、赤ん坊の熱は下がったみたいだな」
赤「ばあっ!」
「んー、かわいいなぁ…」
ジョ「何かあったら償っても償いきれん!いないいないばぁ!」
赤「きゃはは!!」
ポ「何がおかしいのかね、バカなやっちゃのお」
赤(ふん、やかましいぜ、俺だって相手するのに疲れるっつーのによ。だがこの姉ちゃんのことは嫌いじゃあねぇ。必要以上に赤ちゃん言葉を使ってきたりもしないし、何より声が心地いい)
承「おいジジイ、無線機は壊れていないぜ。どうする?SOSを打つか?」