第29章 花①メサイア
「グスッ…ありがとう、花京院…グスッ…でも…こんなの好きでもない女の子にしたら…グスッ…勘違いしちゃうよ…?」
花「いいぞ、しても。勘違い」
「……え…?」
は顔を花京院から離し顔を見上げた。
「今の……どういう意味…?」
花「…さぁ?涙は止まったようだね」
「あっ…ほんとだ…」
花「終わったら、墓を作ってやるといい。明日にはスピードワゴン財団が遺体を回収しに来る。お兄さんが守った命なんだ、無駄にするんじゃあないぞ。それにお兄さんは自分がそうしたくてしたんだ。自分を責める必要はない。」
「ありがとう…花京院…」
花「明日は朝早くから移動になる。そろそろ戻って寝た方がいいと思うが、どうする?」
「うん…一緒に戻る…寝るよ、明日のために」
花「それがいい」
2人は寝袋へと戻った。
翌日、皆はヤプリーンの街へと向かい、セスナを借りる予定だったが、明日なら借りれるというのでホテルで一泊することにした。部屋割りは花京院とポルナレフ、承太郎とジョセフ、そして1人という部屋割りだった。
その夜、ジョセフとポルナレフは夕飯を食べ終えるととっとと戻ってしまった。花京院は承太郎とに声をかけた。
花「、承太郎よかったら僕たちの部屋で一緒にトランプをしないか?」
承「あ?」
「え、私もいいの?」
花「もちろん。ポルナレフのやつがやりたいと言うんだが、2人ではつまらないからな」
「やった!やる!」
承「俺はいい」
「えー承太郎も行こうよ」
花「せっかくだし承太郎にも来てほしいな」
承「仕方がない、今回だけだぞ」
「やった!」
花「それじゃあ8時ごろ僕と承太郎での部屋に迎えに行くよ」
「私1人で行けるよ?」
花「何かあっては遅いだろう?」
承「うん」
「そうだけど…わかった、ありがとう」
花「どういたしまして、部屋まで送るよ」
そう言って花京院はのことを部屋まで送ってくれた。