第28章 承①2人の時間
アイン「…主と約束しましたから…」
「守ってくれたんだね…」
アイン「…はい…そして主の寿命についてなのですが…花京院の体を治すときに使った主自身のエネルギーはかなり少なかったようなので…あまり影響はないかと思われます…」
「私の命は削られてないってこと?」
アイン「…はい…主はあの旅を通して強くなった…スタンドとは生命エネルギーや精神のビジョン…つまり花京院の傷を治すころには私も更なるエネルギーを生み出せた…だから主と私が思っているよりも…私の持てるエネルギーは大きくなっていたのだと思います…」
「そうなの…でもどうして私の寿命が縮んでないってわかるの?」
アイン「…私の能力は主をお守りすること…身体や精神の状態などは見ればわかります…病気の時などもわかりますよ…」
「すごいんだね、アインガード」
アイン「…いえ…主…承太郎との結婚を悩んでいるのですか…?」
「うん…承太郎と結婚することにはなんの不安もないんだけど、遊のことを考えると…ね…」
アイン「…主の人生は主のものです…遊の人生も遊のものです…どちらも誰にも決める権利はありません…主が1人で決めていい問題でもありません…」
「遊にも話すってこと?」
アイン「…はい…」
「分かった、明日話してみる」
アインガードはスッと消えていった。
は遊にこのことを話すのにアインガードに勇気をもらった気がした。
は翌日遊に話すことを決めたのだった。
ー翌日ー
「遊、ちょっと大事な話があるんだけどいい?」
遊「なに??」
「座って」
は遊をソファに座らせた。
「あのね、私、承太郎にプロポーズされたの」
遊「え!?本当に!?良かったね!!お姉ちゃん!!」
「うん…それでね、承太郎が一緒にアメリカに来ないかって。遊も一緒に」
遊「あ…アメリカ…?」
「うん…」
遊「どのくらいの期間…?」
「…分からない…」
遊「そうなんだ…」