第27章 承①遥かなる旅路
「2人とも怪我はもういいの??」
は2人から離れて聞いた。
ポ「少し痛むが、大丈夫だ」
花「それより、気をつけるよう言ったろう?」
「あ…ごめんなさい…つい…」
承「ん?なんのことだ」
「なんでもないよ!」
ジョ「、みんなのことをアインガードで治してやることはできんのか?」
「あ…」
口を開いたのはではなく、花京院だった。
花「すみませんジョースターさん、承太郎、そして。すまない」
ポ「なんで花京院が謝るんだ?」
花「僕を治そうとして、アインガードは…消えてしまったんだ…」
承、ジョ、ポ「「「!?」」」
花「しかも、アインガードのエネルギーを使い切るだけでは足りず、のエネルギーまで使い、命を削らせてしまったんだ…本当にすまない」
「花京院、謝らないで。私の寿命が縮んだのは本当になんとも思っていないし、アインガードと会えなくなってしまったのは確かに寂しいけれど、花京院をそれでも治すと決めたのは私とアインガード自身だよ。謝るくらいなら、その決断をしたことにありがとうって感謝される方が数倍嬉しいよ」
花「…」
ポ「アインガードがいなくても、これからは承太郎が守ってくれんだろ」
ジョ「その通りじゃ、アインガードもそれを見越しての決断だったんだろう」
承「の命が削られたというのはちと問題があるがな。を守るという意味ではなんの問題もねぇぜ」
花「みんな…」
「それに…アインガードと約束したから」
花「ん?何を…」
「またいつか…って、約束した。だから必ずいつかまた会えるって信じてるよ」
承「…」
ジョ「そうだな、それがいつになるかはわからんが、きっと会える」
花「また会えたその時にはお礼を言わせてくれ」
ポ「さっ、車に戻ろうぜ、全員でよ」
、ジョセフ、花京院、ポルナレフの4人は車に向かって歩き出した。
「承太郎?どうしたの?」
が承太郎の方を振り向き言った。
承「」
「??」
花「行ってくるといい、僕たちは先に行ってるよ」