第27章 承①遥かなる旅路
は承太郎の元へ戻った。
「なに?承太郎みんなと一緒に…!!」
ズッキューーーン!
承太郎はにキスをした。少し長めのキスを。
2人は少し体を離し、顔を見合わせた。
「どうしたの?承太郎」
承太郎はを抱き締めて言った。
承「、この旅に後悔はしていないか?たくさんの物を失い、いろんなことがの中で変わった部分もあっただろう…後悔はしていないか?」
「してないよ。全く。確かに失ったものはたくさんある。その悲しみは本当に大きい。だけど、死んじゃうと思った間際にも承太郎に伝えたと思うけど、得たものも本当に大きな旅だった。」
は承太郎の背中に手を回して言った。
承「…」
「自分の命より大事だと思う仲間に出会えて、きっとこの先何があっても乗り越えられる強さを手に入れられた。こんなにもたくさん、喜びや悲しみ、嬉しさを感じることができた。そして何より承太郎、承太郎と一緒になれた」
承「はっ…」
「こんな素晴らしい旅に一緒に行けて、本当によかった。そしてこの旅に同行できたのは、ここまでたくさんのことを得られたのは、承太郎がいたからだよ。ありがとう、承太郎」
承太郎は強く抱きしめた。
承太郎の中でずっとあった不安がスッと溶けていくのが分かった。
承「俺はずっと、を連れてこないほうがよかったんじゃあねぇか、変わってしまったんじゃあないかと、悩んでいた。確かには変わった。しかし、それは悪いことじゃあない。むしろ強さを手に入れたことでさらに良い女に変わった」
「承太郎…」
承「はいつも俺を救ってくれるな。今もの言葉で不安がなくなった。ディオのやつを倒した時も、の"信じている"という言葉にどれほど救われたか…本当に強くなったな、」
2人は体を離し、また見つめあった。
承「」
「なに?」
承「愛してるぜ、ずっとそばにいろ」
「私もだよ、もちろん」
2人は自然と唇を重ね、先ほどよりも深く長いキスをした。