第4章 旅立ち
念写された写真をスタープラチナに見せ、絵を描かせた。
すると、そこには虫が写っていた。
ア「こ、これは!?見たことがあるぞ!ジョジョ、図鑑はあるか?」
承「書庫にあるぜ」
そういうとアブドゥルは書庫へと向かっていった。
承太郎とジョセフの間には沈黙が流れた。
そこで口火を切ったのは、だった。
「私にも…私にも何が起こってるのか教えてほしい。承太郎や、ホリィさんの身には、一体何が起こっているの…?」
ジョ「ディオという…」
承「には関係のないことだ。知る必要はねぇぜ。」
承太郎はジョセフが話そうとするのを遮り冷たく言い放った。本当に関係ないと思っているのではない。危険なことにを巻き込みたくなかったのだ。
「関係なくないよ!」
は目に涙を溜めながら、珍しく大きな声を上げた。
2人は目を丸くしていた。
「関係なくないよ…。だって、優しくしてくれたホリィさんがこんなに弱ってて、承太郎は誰かに攻撃されて…。私にとって承太郎は家族みたいなものなんだよ…?それなのに、そんなの目の前で見てて、そうなんだ関係ないんだなんて、終われるわけないでしょ…。」
承「だが、俺とは…」
今度はが承太郎の言葉を遮るように言った。
「それに、アブドゥルさんはエジプトでそのディオって人に会ったって言ってた。お母さんたちはエジプトに行ったきり帰ってこないし、連絡も取れなくなった。」
ジョ「なにぃ!?エジプトに!?」
「はい。仕事で両親と兄が3ヶ月前にエジプトに行ってから、1ヶ月ほど前を境に音信不通になったんです。私たちに何も言わずに連絡を途絶えるような人達じゃあない。お母さんたちにも、何かあったとしか思えないの…。もし何かあったなら、私にはもう、遊と承太郎達しかいないんだよ…だから…だから関係ないなんてそんな悲しいこと言わないで…」
の目から瞬きもしていないのに涙がこぼれ落ちた。
承「…はぁ、やれやれ、悪かったな。話してやるから、涙を拭け」
そう言って承太郎はハンカチをに差し出した。
「うん…ありがとう…」