第27章 承①遥かなる旅路
「ぐすっ…ぐすっ…ううう…うう…」
は泣いた。肩を上下しながら、もう涙が枯れるのではないかと思うほど、泣いた。
花「…」
花京院が目を覚ました。
「はっ…!!!」
花「すまない…」
「花京院!!!うわーーーん!!」
は花京院に抱きついた。
花「ありがとう、だがすまない…アインガードと…離れさせる結果になってしまった…」
「アインガードは使命を果たした。アインガードの意思で、花京院を助けた。花京院が謝ることないよ」
花「ありがとう…。…あの……」
「ん?」
花「…そ…そろそろ離れてくれないか…?」
はバッ!と離れた。
「ご、ごめん!!つ、つい…うっかり…その…嬉しくて…」
花「承太郎がいるんだから、もう少し気をつけないといけないぞ」
「ごめんなさい…はっ!承太郎!花京院!承太郎達のところに行こう!?」
花「、それがすまない…僕は今動けそうにないんだ…」
「どうしたの…?まさかまだ傷が…」
花「傷は塞がったんだが、アインガードはのエネルギーを使う量をなるだけ減らしたかったんで、多分ギリギリ僕が生きていられる程度まで治したんだ。だから、まだやはり少し内臓が痛むのと、疲労困憊で体が動かないんだ。すまない」
「そうだったの…アインガード…。…私…承太郎のとこに行かなきゃ…」
は動き出そうとしたが、途中で考えた。
(行かなきゃ…でも…行ってどうするの…?行ってどうなるの…?私にはもうアインガードもいない…特別何かできるわけじゃない…なら私が行ったところで何の役にも立たないどころか、むしろ足手まといなんじゃないの…?)
花「どうしたんだ?」