第27章 承①遥かなる旅路
アイン「つまり…どのくらいかは分かりませんが…主の寿命が縮むということです…」
「!?」
花「だめだ……僕のためにそんなこと…アインガードももう治さなくていい…」
「だめ!いやだ!アインガード、もうアインガードはエネルギーを使わないで、私のを使って治して。」
はアインガードに手を差し出した。
アイン「それはできません…私の役目は主と主の大切なものをお守りすること…私が消えてしまうとしても…最期まで花京院のためにエネルギーを使います…それが私の使命だからです…それでも足りない分だけ主には補ってもらいます…」
「そんな…」
花「…もういい…僕は…恐ろしい事実に気づいたんだ…これを…なんとかして…ジョースターさんに伝えなくては…」
「それなら私がおじいちゃんに伝えるよ!!」
は泣きながら言った。
花「それじゃあ間に合わない…」
すると花京院は力を振り絞り、スタンドを出した。
「花京院だめだよ!スタンドなんて使ったら…本当に死んでしまう!!」
花京院は大量の血を吐きながら、エメラルドスプラッシュを出し、時計を破壊すると、意識を手放した。
これを見た、ディオとジョセフは花京院が死んだと思い、遠くへと移動した。
「花京院!!もう虫の息だ…でも…でも私は絶対諦めないから!アインガード、私のエネルギーを使って」
アイン「…いいのですね?…」
「うん」
アインガードは花京院に触れたまま、の手を取り言った。
アイン「…主…」
「…なに?アインガード」
はアインガードとの別れを覚悟して、泣きながら聞いた。
アイン「…私は主のような優しい人の…心が綺麗な人のそばにスタンドとして発現できて幸せでした…ですがこれからは…もうお守りできません…無鉄砲な…自分を顧みない行動は…お控えくださいね…」
「ぐすっ…ぐすっ…はぁ…はぁ…分かったよ…アインガード」
止まらない涙を拭いながら、もう消えかけていたアインガードによびかけた。
アイン「はい」
「またいつか…ね…」
アイン「はい…またいつか…」
アインガードはその言葉を最後に消えた。