第25章 承①ザ・ワールド
承「嬉しいこと言ってくれるじゃあねぇか、しかしそういうのは直接俺に言うものだぜ」
2人は振り向いた。
ポ「あっ」
「承太郎!」
承「俺はおめぇのような直情タイプの野郎はほっとけと言ったんだがな、ジジイと花京院がどうしてもくっついてやれって言うんでな。きてやったぜ」
ポ「承太郎!」
承「フッ、やれやれだぜ」
承太郎は微笑みを浮かべた。
3人はディオを追うため、乗り物を調達することにした。
ポ「近くに何かいい乗り物がねぇかな…」
3人は辺りを見回した。
「あ、あのバイクは?」
が置いてあったバイクを指差した。
ポ「おお、やるじゃあねぇか」
承太郎が乗ってエンジンをふかしてみようとしたが、動く気配がない。
「壊れちゃってるのかな?」
ポ「俺に任せろ」
ポルナレフは配線をいじり始めた。
しかし、少し経っても動く気配はない。
「ねぇ、全然動かなさそうだよ?」
ポ「おかしいな…映画では簡単にエンジンがかかるのによ…」
承「フン」
「映画で得た知識なのね…」
承「貸せ」
ポルナレフがどけると、承太郎が思い切りバイクを殴った。
ガンッ!ブブブブン…
するとあろうことかエンジンがかかった。
「か、かかった…」
承太郎はおまけにチェーンも壊してしまった。
ポ「…」
「長年一緒にいるけど本当に分からないよ、一体何者なの?承太郎」
承「かかったぜ、早く乗りな」
ポ「お、おう…」
「早く乗りなって…私が発見しといて何だけど、これ2人用じゃん…ポルナレフと承太郎が乗ったらもう私が乗れる隙間ないよ?」
承「は俺の膝の上だ」
「え…」
承「2人の間で押し潰されてぇか?」
「ぐ…ぐぬぬ…バイク3人乗りは違法だし、恥ずかしいけど仕方ない…」
は承太郎の膝の上に乗り、3人は出発した。
しばらくすると3人は壁に突っ込んでいる車を発見した。