第25章 承①ザ・ワールド
「ポルナレフ!」
もポルナレフを追いかけ走って行ってしまった。
ジョ「待て!ポルナレフ!!」
花「おい!!」
承「ジジイ、花京院、止めてもムダだぜ」
花「承太郎、君の意見を聞こう」
承「ポルナレフとは追いながらやつと戦う。俺たちは逃げながら奴と戦う…つまり…挟み撃ちの形になるな」
花、ジョ「「んっ」」
「ポルナレフ!はぁ…はぁ…」
ポ「着いてきたのか」
「ポルナレフの気持ち、よくわかるよ」
ポ「止めてもムダだぜ」
「止めないよ。私も同じ気持ちだから。だから追いかけてきたんだよ」
ポ「ほ…本当か…?」
「うん、私も恐怖を克服したい。あまりの恐ろしさにさっきは声も出せなかった…でも、ちゃんと克服したい。だから逃げたりしない。絶対に」
ポ「そうか、なら…」
「ただ、ポルナレフ、逃げると待つは違うよ」
ポ「…」
「次の日まで持ち越して戦うために逃げるんじゃあない。今夜、日が昇る前に勝てるよう、勝機を伺うんだよ。ポルナレフ、私たちの命はアブドゥルさんとイギーに助けられた。なら何としてでも絶対に、生きて勝たなくちゃいけない。2人の命が私たちのために犠牲になっているの!死ぬこと、そして負けることは許されないんだよ!」
は泣きながら言った。
ポ「…そうだな」
「ぐすんっ…」
は溢れる涙をゴシゴシと拭いた。
ポ「、恐怖を克服したいと言っていたが、もう十分できていると思うぜ。お前は強い」
「弱いよ…いつもみんなに守られて、助けられてばかりで…全然力になれない…」
ポ「スタンドのことでも戦闘力のことでもねぇ。心の話だ。お前は兄貴に誘われた時も悪に堕ちてまで生きたくはないと、さっきディオに誘われた時も承太郎の側にいると、ディオのところへは行かないと、言えたじゃあねぇか。ディオを目の前にしてその決意を口に出来るのは誰でもできることじゃあない。そんな強い奴が味方でいてくれると思うと心強いぜ」
ポルナレフはの頭にポンと手を置いた。
すると後ろから声が聞こえた。