第25章 承①ザ・ワールド
「車が壁に突っ込んでる…」
ポ「おい、承太郎」
承「うん」
承太郎はバイクをそばに一度とめた。
ポ「車が粉々だぞ」
「花京院とおじいちゃんはどこに…」
承「上だ。ジジイたちもディオも建物の屋根を行ったようだ」
上を見上げると、打撃音のようなものが聞こえ、緑色のものがキラッと見えた。
「花京院だ!ハイエロファントのエメラルドスプラッシュだよ!」
ポ「俺たちも上へ…」
承「いや、先回りした方がいい」
すると
ドォォォォンッ!!
すさまじい音が聞こえた。
3人「「「ん?」」」
3人は音のする方を見ると
「はっ……」
ポ「あぁっ……」
承「う……」
「か…花京院!!!」
花京院が腹から大量の血を流し、貯水タンクに打ち付けられていた。
「承太郎!花京院のところへスタープラチナで私を投げて!」
承「だがそんなことをしたらが…!」
「アインガードが守ってくれる!早く!早くしないと!花京院が…花京院が死んじゃうよ!!承太郎!」
は泣きながら怒った。
承「く…わかった、死ぬなよ」
スタープラチナでを抱えると、思い切り花京院の方へ投げ飛ばした。
ス「うぉぉぉ!」
ドォォン!
はアインガードにしっかり守られ、貯水タンクに激突した。
「花京院、今治してあげるからね、まだ死んじゃダメだよ、気をしっかり持って、アインガード」
花「あ…あぁ……こんなところに…いるはずがない…幻覚だな…やはり僕は…死ぬのか…」
「幻覚なんかじゃあないよ!死なない!花京院は死なない!私が死なせない!アインガード!早く治して!」
アインガードも全力を尽くしていた。
しかし、花京院の傷が深過ぎてそんなすぐには治らないのだ。
花「…本当になのか…?」
花京院はの頬に手を触れながら言った。
「そうだよ…花京院…私だよ…今助けるから死なないで…」
は涙を流しながら花京院の手にそっと自分の手を重ねた。