第25章 承①ザ・ワールド
ジョ「逃げろーっ!」
承太郎はを抱え、ジョセフと花京院はすぐさま外へ逃げた。
ポ「く…くっそお!」
ジョ「何している!ポルナレフ!」
ジョセフは逃げないポルナレフをハーミットパープルで連れ出し、飛び降りた。
ポ「ちくしょう!!!」
花「いったい…何だったのだ?今のは…実際見てはいないが、今まで出会ったどのスタンドをも超えているすごみを感じた!エンジン音だけ聞いて、ブルドーザーだと認識できるように分かった」
ジョ「わしも感じたぞ、すさまじい殺気ってやつだ!ケツの穴にツララを突っ込まれた気分だ!今あのままあそこにいたら、確実に1人ずつやられていた!」
「なんでみんなそんな経験したこともないような表現ができるの…でもたしかに…恐ろしかった…だけど…今もすんごい怖いよ!承太郎!」
承「大丈夫だ、しっかり捕まってろ」
承太郎たちはディオの館の外壁についていた突起につかまり、屋根に登った。
「ふぅー…ふぅー…」
は深呼吸で自分を落ち着かせようとしていた。
ジョ「マズい…実にマズい…太陽がほとんど見えなくなっている!」
花「やつの時間が来てしまった…」
承、「「…」」
ポ「まさかこのまま、明日の日の出まで一時退却ってことはねぇだろうな!?言っておくがジョースターさん!俺はこのままおめおめと逃げ出すことはしねぇからな!」
花「僕もポルナレフと同じ気持ちです」
ジョ「むぅぅぅぅ…わしだってお前らと同じ気持ちだ。しかし状況が変わった。やつのスタンド、ザ・ワールドに出会ったのにどんな能力なのかかけらも見えない。山を登るとき、ルートがわからん、頂上がどの辺にあるか分からんでは、遭難は確実なんじゃ!確実!そう、コーラを飲んだらゲップが出るというくらい確実じゃ!」
「あぁ…」
ジョ「ディオはこれから必ずわしらを追ってくる。日の出前に仕留めようとするじゃろう。その間に必ずやつのスタンドの正体を暴くチャンスがある!そのチャンスを待つんじゃ!」
ポ「いやだ!俺は逃げることはできねぇ!アブドゥルとイギーは俺のために死んだ!卑怯な手も使おう、地獄に落ちることもしよう、だが、逃げるってことだけは!しねぇぜ!」
ポルナレフは走って行ってしまった。