第25章 承①ザ・ワールド
部屋に着くと承太郎がスタープラチナで窓を割った。
部屋には1つの棺が置いてあった。
ヌ「ヒィ!」
ジョ「あれか…これから会う男は初めて会うのにずっと昔から知っている男…」
ジョ(そう、わしはずっと知っていた…こいつのことを生まれた時からずっと知っていた…承太郎も…懐かしい相手ではない。倒すべき相手として、ジョースターの血はこいつといつか会うことを知っていた)
花(後悔はない、今までの旅に。これから起こる事柄に、僕は後悔は無い)
ポ(今感じる感覚は、俺は白の中にいると言うことだ。ディオは黒、ジョースターさんたちは白。勇気が湧いてくる。正しいことの白の中に、俺はいる)
(さっきのがディオ…怖くて怖くて…声も出なかった…でも…行かないと言えた…それに今は承太郎がそばにいる…大丈夫、私たちは負けたりしない、私も恐怖に打ち勝てる、大丈夫…)
ジョ「棺桶から出てきたら攻撃するぞ、だが気を付けろ、その中に入るとは限らんからな」
一同が棺桶から少し距離を取った。
ジョ「ヌケサク!お前が蓋を開けろ!」
ヌ「うぇぇ!デ…ディオ様…裏切ったわけでは無いのですから…私はあなた様の力を確信しているからこそ、こいつら案内したのです!風がつよい時にしょんべんしたらズボンにかかる事と同じ位確信しています!分かってくださいね!」
「汚いなほんと…見た目も言ってることも…」
ジョ「つべこべ言っとらんで、さっさと開けんか!!」
ヌ「ふぇ!ふぇ!こいつらをぶっ殺してやっておくんなさいましよー!ディオ様!」
ヌケサクがゆっくりと蓋を開けた。
ジョ「飛び出してくるぞ!」
一同「うっ!」
ヌ「え?俺?」
棺桶にいたのは先ほどまで蓋を開けていたヌケサクだった。
一同「あっ!」
ヌ「な…中にいたのはおれだった?今蓋を…」
ジョ「なに!どうして!わしは一瞬たりとも目を離さんかった!誰か今ヌケサクが棺に入った…いや、入れられた瞬間を見たものはいるか!?」
ポ「い…いや、しっかり見ていたが、気がついたときにはすでに中に入っていた!」
花「ポルナレフの言う通り、これは超スピードだとか、トリックだとかでは決してない!」
「一体何が…なにが起こっているの…?」
承「やばい…何かやばいぜ…!」