第24章 承①アトゥム神・ヴァニラアイス
「ポルナレフ、イギーは死んだ。こいつが殺したんだ」
ポ「い…イギーー!!」
ポルナレフはヴァニラアイスの脳天を刺した。
ポ「のろいぜヴァニラアイス。そしておめぇの言う通りだ。俺には悲しい友情運があるぜ。助けるはずのイギーに助けてもらったぜ」
ヴァニラアイスは倒れ、スタンドも消えた。
ポルナレフはイギーを見た。
ポ(ちくしょう、なんてこった…俺はこいつのことが好きだったってことが、今わかった。俺っていつもそうだ…いなくなって初めてわかるんだ…ひねくれたクソ犬と思っていたけれど…以外どんな人間にもなつかない突っ張ったおめぇが好きだった…いっぺんも愛想振りまかねぇその性格は、本当に誇り高いやつだったってことが…今になってわかった…俺を助けるなと言ったのに…く…くそ…そのつっぱった性格のために…くっ…)
ポルナレフがイギーに想いを馳せているとヴァニラアイスが起き上がった。
「ポルナレフ」
ポ「あぁ。やはりな、ヴァニラアイス、てめぇ…おりゃぁぁぁ!」
「はぁぁぁぁ!」
怒り狂ったチャリオッツとアインガードにボコボコにされた。
だがそれでもヴァニラアイスは死なない。
ポ「道理で妙だと思ったぜ、この不死身、ディオに何かされたってわけか」
「…」
ポルナレフが日光が差し込むよう、木戸を切り壊した。
するとヴァニラアイスの腕が灰になってしまった。
ヴ「うぁぁぁ!なんだ!これは!」
ポ「自分で自分の体の変化に気づいていなかったのか?血をもらったろ、話に聞いてたアレになりかけてたとはな…ディオと同じ体質、魂の薄汚れた吸血鬼に」
ヴ「貴様ぁ!」
ヴァニラアイスが足を踏み出そうとすると、光にあたった足も灰になった。
ヴ「ぐわぁ!!」
「…」
ポ「口の中に剣を突っ込んだあたりから吸血鬼になりかけていたようだな。ほれ、今こそ執念出して何とかしてみろ。あぁ?ディオを守る執念があんだろ?来いよ!ここだぜ!さぁどうした?ヴァニラアイス!来なよ!」
ヴ「貴様なんぞに!」
ヴァニラアイスはポルナレフに向かって行こうとした。
「そんなに死に急ぎたいならお望み通りに」
ポ「地獄でやってろ」
ドンッ!バリィンッ!
アインガードが窓の外にヴァニラアイスを蹴り出した。