第24章 承①アトゥム神・ヴァニラアイス
が気を失いながらも思い出している間にも、ヴァニラアイスの暗黒空間がすぐそこまで近づいてきていた。
もうだめだ、も自分も死んでしまう、そう思ったポルナレフだった。
バシッ!
ヴ「ポルナレフ、この血はお前の手柄ではない。アブドゥルの手柄だ。はぁ…はぁ…あの時私は、アブドゥルとお前を同時に消し去るつもりでいたが、奴はお前を突き飛ばした。あの時のアブドゥルの状況なら、反射的に自分の身を守ろうとするのが当然なのにだ。そのことが招いた手柄だ。しかし傷は負ったが私が死ぬにはまだ時間がかかる。ジョースターども3人をこれからやる!必ず仕留めてくれよう!」
すると上から血が落ちてきた。
が目を覚ました瞬間、ザ・フールがポルナレフとを上へと持ち上げていたのだ。
ヴ「ん?」
ポ「イギー…スタンドを使うなとあれほど言ったのに…カッコつけやがって…あれほど…言ったのに…」
ヴ「ポルナレフ!」
イギーは血を吐いて息を引き取った。
するとポルナレフとがゆっくり下へと下ろされた。
「私も忘れないでくれる?」
ヴ「お…お前は!」
「怒ってるんだよ、私…ねぇ?アインガード」
すでに回復したアインガードが出てくると青と赤が混合しているような炎を纏って出てきた。
ポ「その色は…」
「知ってる?ヴァニラアイス。爆発している星は青と赤と点滅しているように見える。分かる?これがどういうことか」
ヴ「なに…」
「爆発寸前ってくらい怒ってるってことだよ。イギーに野良犬には覚悟などないと、誇り高き魂などないと言ったね?スタンドは魂の発露。ゲスなお前より、狡猾なディオより、気高い魂を、イギーは持っている。イギーに謝れ」
ヴ「そのクソ犬はすでに…」
「謝れよ、おい」
ドオォン!
ヴ「ぐはっ!!」
ポ「…」
アインガードは見えないほどのスピードで、もしかしたらスタープラチナよりも早いかもしれないスピードで、ヴァニラアイスを蹴り飛ばした。