第24章 承①アトゥム神・ヴァニラアイス
ヴ「なにっ!?聞いていなかったぞ…ポルナレフのスタンドがこんなに素早く、しかも遠くまで攻撃できるなどと…」
ポ「こっちを向きやがれ!このドグサレがー!うぉぉぉっ!うおおおおーっ!」
ポルナレフはチャリオッツで間髪入れず攻撃を続けた。
「ポルナレフ…我を忘れてる…イギーもしっかり…」
しかしいつの間にかヴァニラアイスは消えてしまった。
ポ「ち…チクショウ…手ごたえはあったが…やってねぇ…あっという間に小さくなって空間に消えやがった!本体もスタンドも!」
イ「う…」
ポ「ううっ…」
ポ(アブドゥル…てめえが…てめえの方から言ったくせに…!"何かあったら自分の身を第一に考えろ"俺を助けないと言ったくせに!嘘つきめ…インドの時からてめえは余計なことばっかりしてんだよお…)
(アブドゥルさん…信じられない…こんな一瞬でいなくなってしまうなんて…でも今は悲しみに暮れている場合じゃあない。ポルナレフも我を忘れているし、イギーも恐怖で萎縮してしまっている…戦力にはあまりなれないけれど…私が冷静な判断力を保っていなければ…)
ポ「アブドゥル!てめえは俺のことなんか放っておけばよかったんだよー!」
ポルナレフがそう言ってしゃがんだ瞬間、敵スタンドの攻撃が先程までポルナレフの頭があった柱の位置に激突した。
3人「「「あっ…」」」
ポ「今…偶然しゃがまなかったらやられていた…運命が生き延びろと言っているのか…?アブドゥルの遺志が戦えと言っているのか!?」
「そうだよ、ポルナレフ。アブドゥルさんが助けてくれた命を無駄にするわけにはいかない…私たちはアブドゥルさんの分も絶対に生き延びなきゃならない」
2人が話をしている間にもどんどん敵スタンドのブラックホールのような球が転がってくる。壁や床を削りとりながら。
イ「うぅ…」
イギーがザ・フールを出して止めようとしたが、球はそのまま通過してしまった。
とイギーを抱え、ポルナレフが間一髪2人を救出した。
ポ「この部屋に居るのはやばい!移動するぞ!イギー!!」
「うん!」
3人は隣の部屋に入った。