第23章 承①ホルス神
花「泣かないでくれ、…僕にはもう君の涙を拭ってやることはできないんだ、その役目はもう承太郎のものなんだろう?」
「あ…」
承「あぁ、そうだぜ」
承太郎はの涙を指で拭った。
花「良かったな、」
「うん、ありがとう、花京院」
するとイギーがの腕から飛び降りた。
「あっ、イギー」
ジョ「おい、イギー!どこへ行くんだ?」
花「人間やスタンドに全く無関心だったイギーが、我々をどこかへ案内したいようです。敵スタンドと戦って何があったのかは知らないですが、かなり痛め付けられて怒っているようです」
ジョ「うん?一体どこへ連れて行こうと言うんだ?」
ポ「おいっ、イギー!ちょっと待てよ!」
とジョセフとポルナレフの3人はイギーをすぐに追いかけ、その後ろをアブドゥル、花京院、承太郎がついて行った。
ジョ「うん?」
「あぁ…」
ついていく途中で、運ばれていく自動車があった。
ジョ「こ、この車は…あの物乞いが乗っていた高級車だ!こ…この破壊の跡は…」
一同「うっ…!」
「す、すごい…」
ポ「なんだ?何か巨大な柱でもぶっ刺さったみてぇな穴が空いてるぞ」
イ「チッ」
ア「やはり心配した通りであった…頼むべきではなかった…」
ジョ「イギーの戦ったとか言うスタンド使いの仕業なのか?」
ア「ほぼ間違いないと見るべきでしょう」
「あ、イギー!」
イギーは再び歩き出した。
しかし進むたび、どんどん辺りの様子がおかしくなっていく。
ポ「な…なんだ?急に冷や汗が出てきたぞ…この… 精神に食い込むような圧迫感は…」
「私も…急に手が震えてきた…」
承太郎はの手を握った。
ポ「イギーは俺たちを…ど…どこに連れて行こうとしているのだ…」
「はぁ…はぁ…」
ジョ「わしにはもう、わかった!この雰囲気は…このドス黒い感覚は!」
目の前にあったのは写真の館であった。
一同「うっ…!」
ア「こ…この館は!」
承「写真の!」
ポ「イギー、おめぇがここを見つけるとは…」
一同「うっ…」
イ「ふん…」