第23章 承①ホルス神
「はい、歯ブラシとか、エチケット系のものを買いました」
ジョ「もっと服とか買ってもいいんだぞ…」
「おしゃれは帰ってからしますから」
ポ「お?そんなピアス今まで付けてたか?」
「あ…これはさっき承太郎が買ってくれたの…」
ポ「なるほどな、よかったじゃあねぇか」
「うん!ありがとう、承太郎大切にするね」
承「おう」
その後一行はしばらく待ったが、サングラスの男は全く戻ってくる気配がなく、夕暮れになってしまった。
ジョ「おい、もう日が暮れるぞ」
ポ「3時間ありゃ写真のディオの館が突き止められると豪語したあの物乞い、どうやら見つけられなかったようだな。よう?アブドゥル」
ア「今思ったのだが、見つけられなかったらそれでいいのかもしれない」
ポ「うん?」
「あ…確かに…」
ア「ひょっとして、見つけたからこそ帰ってこないとしたら…」
ジョ「うん?」
ポ「え、おい…」
ア「館に近づく物を阻止する役目のスタンド使いがいてもおかしくない…あの物乞いに館探しを頼んだのは…危険すぎたかもしれん」
ポ「えっ…おいおい…」
結局その日、物乞いは戻ってこず、イギーも戻ってこなかった。
一行は昨日と同じホテルに泊まり、また次の日から探し始めた。
しかし、今回はイギー探しから始めることにした。
ポ「チェッ、イギーのやつどこにいったんだ?人に迷惑かけんじゃねぇよ」
ジョ「これだけ姿が見えないと心配じゃ」
ポ「あのアホ犬め」
「そんな言い方しないでよポルナレフ」
承「ん?」
承太郎が後ろを振り返った。
「どうしたの?承太郎」
承太郎は答えずじっと後ろを見た。
ア「やはり誰かつけてくるのか?」
承「いや、何者かが俺たちを、読んだような声がした」
ジョ「声?」
ア「ん?」
するとイギーが建物の角から足を引き摺りながら出てきた。
イ「うっ…」
ア「おっ…」
イ「ウゥッ…」
「イギー!!」
イ「ウゥッ…」
「け、怪我してるんだ…!」
ポ「あっ…イギー!!」
ポルナレフとがイギーの元に駆け寄った。
あとから3人もかけてきた。
ア「どうしたんだ?これは?」