第23章 承①ホルス神
翌日、一行はまた館を捜しに出た。
ポ「プハーっ、今日は超暑だなぁ。昨日から風呂入ってねぇから、ハンサムが形なしだぜ」
そう、昨日泊まった宿には風呂がついていなかったのだ。
ポルナレフはジュースを飲んだ。
ポ「あー…うん?あぁ?」
すると隣にサングラスの男が座ってきた。
サングラスをしており、まるでポルナレフのことが見えていないかのようだったのでポルナレフは、隣の柱に移動した。
するとなんと、隣の男はついてきた。
ポ「何だってんだよぉ!てめぇ、俺に何か用か!?」
男「鈍い野郎だなぁ!"どけ"という合図だよ!外国人のくせに、この場所に物乞いみたいに座るんじゃあねぇ!誰に断ったんだ!」
ポ「ええ?」
男2「おお、異国の貧しき人ですか、少しばかりだが…はい」
もう1人話しかけてきた男がポルナレフにお金を預けた。
ポ「おい…これは…」
男「や…野郎、よくも!お…俺の縄張りなのに!ちくしょう!」
ポ「えっ?縄張り?」
ア「おい!ポルナレフ!」
人探しに行っていた4人が戻ってきた。
ア「そこに座るんじゃあない!そのお金を彼に渡すんだ!」
ポ「うん?もしかして、こいつ物乞い?」
ア「すまない」
アブドゥルはサングラスの男に話しかけた。
ア「この友人はこの街のことをよく知らないのだ」
ポ「最初からそう言やぁいいじゃあねぇか」
男「俺は商売上の都合で、喋るわけにはいかない物乞いなの!」
「商売してるのに物乞い?」
ア「この町には物乞いの組合があって、きちっと縄張りが決められ、給料をもらって仕事をしているんだよ。奇妙だが物乞いにもこういうルールがないと混乱が起きるのだよ」
ポ「ほへぇー」
男「チッ、それよりプライドが傷ついたぜ。貧乏そうな外国人に変装したほうが儲かるのかなあ?これからそうするかな…ところでどこかで見たことあると思ったら、あんた占い師のアブドゥルじゃあねぇか?噂じゃあ何者かに命を狙われて、日本にいっちまったと聞いていたが…」
ア「その地獄耳を見込んで、実は頼みがあって君を探していた」
「え、探していたのってこの人??」
承「みたいだな」