第22章 承①エンペラーとトト神
「こっち。大丈夫?目に入ったりしてない?」
は承太郎に跳ねた泥水をハンカチで拭ってあげた。
承「あぁ」
「ならよかった」(ニコッ)
承「ん…」
アブドゥルとジョセフは2人に構わずさっさと歩き出した。
ポ「ほら2人ともいちゃついてねぇで行くぞ」
ポルナレフも歩き出した。
「いちゃついてなんかないよ!泥拭いてあげてたの!」
は弁明しながらポルナレフを追いかけた。
ポ「それがいちゃついてるって言うんだろうが!」
「違うって!」
ジョ「2人ともうるさいぞ、兄妹だというのなら仲良くしなさい」
ア「仲がいいのか悪いのか何ともというところだな」
承「やれやれ」
「承太郎もやれやれじゃないよ!違うってちゃんと言って!」
ああでもないこうでもないと言いながらジョセフとアブドゥルの後ろを歩くポルナレフとを見て、承太郎は少し呆れながら、少し安心しながら歩き出した。
しばらく歩くとポルナレフがイギーがいないことに気づいた。
ポ「おい、ところであのクソ犬はどこ行った?」
ジョ「イギーか、どこかで拾い食いでもしてんだろ」
ア「だからあいつは役に立たないと言ってるんですよ」
「イギー、どこ行っちゃったんだろうね」
承「どうせすぐ戻ってくる」
「そうかなぁ…心配だよ…」
その後も一行はしばらく館を捜したが、見つからなかったため、宿で休むことになった。
今回、部屋は一人一部屋取れた。
承太郎とが部屋に向かうと3人は何かを話し合った。
ジョ「頼むぞポルナレフ」
ア「お前が1番適任だ」
ポ「おうよ、任せておけって」
3人も部屋へと向かった。
ポルナレフは荷解きが終わると、ある人物の部屋に向かった。
コンコンッ
ポ「入るぜ」