第22章 承①エンペラーとトト神
「ないよ…アインガードが守ってくれたから…ただ守ってくれたとはいえ、全身打ち付けたからちょっとチラホラ痛いけど、大丈夫」
承太郎はが無事であることを確認すると、辺りを警戒した。
しばらくするとジョセフも起き上がりそうだった。
「おじいちゃん大丈夫?」
承太郎もそばへきた。
承「ジジイ、しっかりしろ」
承太郎に支えられ、ジョセフも起き上がった。
ジョ「わしはなんとか大丈夫だ」
アブドゥルも起き上がった。
「アブドゥルさん」
もアブドゥルを支えた。
ア「うっ…うう…私もかすり傷です、それよりポルナレフが…」
アブドゥルがポルナレフの方を指差すと、ポルナレフの上には瓦礫が乗っていた。
「はっ!ポルナレフ!」
ポ「あ…あぁ…ちょっとどけてくれ、このクソッタレのブロックを」
「流石に私とアインガードじゃ動かせない…」
承「俺がやる、は休んでろ」
承太郎が瓦礫をどかそうとした瞬間
ポ「は…はくしょん!!」
「うわぁ!!」
ポルナレフの鼻水が承太郎にかかり2人が顔をのけぞった瞬間、2人の間を弾丸が通り抜けていった。
承「おいおい」
ポ「失礼、承太郎、ホルホースの野郎がさっき何を思ったのか、俺の鼻に指を突っ込みやがってよ、気持ち悪りぃ、いまだにむずむずするぜ、わりぃわりぃ」
「あははは!承太郎にそんなこと、私でもしたことないよ?ポルナレフ」
ポ「すまねぇなぁ」
承「やれやれ」
すると角で叫び声が聞こえた。
承「うん?」
「ん?」
ポ「おい、あの角の向こう側で何か叫び声がしたぞ」
ジョ「さっぱり訳がわからんが、なんかやばいぞ…このトラックのこともあるし、警察やらなにやらが来ると面倒じゃ。立ち去るんじゃ!」
ポ「それにしても、ホルホースのやつはどうしたんだ?」
承「わからん、なぜかいなくなったぜ」
承太郎のおでこにパイプからの泥水がはねた。
承「んっ…んん…」
ア「おい、パイプのそばにいると危ないぞ、承太郎、泥水が吹き出てる」
がグイッと承太郎を引っぱった。