第3章 花京院典明
花京院も正気を取り戻し、承太郎に聞いた。
花「なぜ自分の命の危険を冒してまで私を助けた?」
承「さあな、そこんとこだか俺にもようわからん。」
「まあそれが承太郎だよね」
そこへホリィが救急箱を持ってきて、花京院の頭に包帯を巻き,傷の手当てをしてくれた。
ホ「はい、おわり。花京院くんだったわよね?少し休んだ方がいいわ。今日は泊まっていってね。ちゃんも。今日も遊くんと泊まっていって。」
花「ありがとう…ございます。」
「そんな…二泊も悪いですよ…」
ホ「いいからいいから。パパお布団敷いてちょうだい!」
ジョ「えぇ!?なぜわしが…」
そこから相変わらずな親子のやりとりが始まり、承太郎はやれやれとその部屋を出ていった。
も承太郎を追いかけ、その部屋を出た。
「承太郎」
は今にも泣き出しそうな顔と声で承太郎を呼び止めた。
承「どうした?」
承太郎は振り返って聞いた。
「教えてほしい。何が起こったの?ディオって、スタンドって、なんのこと?しかもエジプトでって、お母さんたちにも何か関わりがあるの?」
承「…ディオについては知る必要はねぇぜ。スタンドは俺が前に話した悪霊のことだ。も持っている、アインガードとかってやつだ。両親はおそらく関係ないだろう。」
「本当に関係ないのかな…お母さんたちも襲われちゃったりして、連絡が取れないんじゃあないのかな…」
承「両親や彗のスタンドを見たことがあるのか?」
「ないよ…」
承「なら大丈夫だ。仕事が長引いてるだけだぜ。」
「だといいんだけどな…」
承「また遊のこと迎えに行くぞ。それまで今日はもうゆっくり休め」
承太郎はの頭に手をポンと置くと行ってしまった。
は不安を拭いきれないままだったが、承太郎に言われた通り遊のことを迎えに行く時間まではゆっくりと過ごした。
そしてまた2人で迎えに行き、遊は喜びながら帰ってきた。
この日は人も多かったのと、バタバタしていたのでまだ夕飯の準備は整っておらず、はホリィの手伝いをし、遊はジョセフ達に遊んでもらっていた。