第3章 花京院典明
は承太郎の手を取り窓から出ると、3人は空条家へと戻っていった。
ー空条家にてー
ガラッ
「おじゃまします…」
承太郎は相変わらず無言で入っていく。
ホリィに聞くと茶の間にジョセフとアブドゥルがいるというので2人は花京院を連れ,そっちに向かって行った。
ジョ「ダメだなこりゃ、手遅れじゃ。もう助からん。あと数日のうちに死ぬ」
「承太郎のせいじゃあないですよね!?」
ジョ「あぁ、承太郎、お前のせいではない。この肉の芽のせいだ。こいつのせいでディオに忠誠を誓ったのだ。」
そう言うとジョセフは花京院の額に刺さっている肉の芽を見せた。
「うわぁ!気持ち悪いよ…」
はしかめ面をした。
承「これが忠誠を誓った理由だと?」
ア「それはディオの細胞からできている。その少年の脳にまで達し、精神を支配している」
「なら、手術で摘出してもらえば…」
ジョ「脳はデリケートだ。少しでもこいつが動けば脳を傷つけてしまう」
は悲観的な顔になり、承太郎は舌打ちをした。
ア「4ヶ月ほど前、こんなことがあった。私はエジプトのカイロで…ディオに出会ったのだ!」
,承「「!?」」
「エジプトで!?」
ア「あぁ、私の職業は占い師。私の店の二階へ行く階段で静かに立っていた。私は必死に逃げた。その土地に私の方が詳しかったんで、ディオの追走から逃れられた。でなければこの少年のようになり、最後には死んでいただろうな」
「そ、そんな…」
はその場にヘナヘナと座り込んでしまった。
承「死んでいた?ちょいと待ちな、この花京院はまだ死んじゃあいねぇぞ!俺のスタンドで引っこ抜いてやる!」
みんなに止められる中、承太郎は自分の腕に肉の芽が入ってきても、その手を止めなかった。
無事に取り除いた肉の芽はジョセフの波紋によって抹消された。
承太郎はその後すぐのそばへ寄った。
承「立てるか?」
「…う、うん、大丈夫だよ」
承「そうか」
(ったく、もう少しましな嘘がつけねぇのか)
承太郎はの手を取り立つのを手伝った。