第21章 承①オシリス神
承「カードは、このままでいい」
ア「ええっ!」
少年「ああっ…」
「…」
djd「えっとその…今なんて言ったのかね?聞き間違いかなぁ?このままでいいと聞こえたが」
承「言葉通りだ。このままでいい。この5枚のカードで勝負する」
djd「分かっている!私が聞いているのは!お前はそのカードを見ていないだろうと言うことだ!」
承「このままでいい」
djd「ふざけるなよ!お前はそのカードをめくってもいないのに、なぜ勝負できる!?」
承「ところで、アブドゥル、頼みがある」
djd「ううっ」
ア「頼み?あぁ、それは分かっているが、な…なぜカードを見ないのだ?」
djd「答えろと言ってるのだ!承太郎!」
承「残り3個に加えて…」
さらに白いチップを6個差し出した。
承「アブドゥルの魂を全部賭ける」
djd「なぁっ…なにぃ!!くくくっ…」
ア「ダービー、君はクールな男だ。実に計算された行動を取る。パワーは使わないが、真に強い男だ。私は賭け事向きの性格をしていない。結構熱くなるタイプだからな。勝負すれば私は負けるだろう。しかし承太郎を信じている。この伏せてあるカードに、どう言う意味があるのかは知らないが、承太郎に賭けてくれと頼まれれば信じて賭けよう。私の魂だろうと、何だろうと」
djd「こいつはまぁ。2人ともあまりの緊張感で頭がおかしくなったようだな。小僧!一枚チェンジと言ったろ!早くよこせ!」
少年「あ…はい!」
ダービーはキングの4カードを揃えた。
なんと、少年もダービーの手下だったのだ。
djd「ふっ、いいだろう。3個に加えてポルナレフの6個でコールだ。しかしさらに!ジョースターの6個でレイズする!全部だ!計15個!」
承、ア、「「「えっ」」」
ア「な…なんだと!?おい、ちょっと待て!もう承太郎には賭けるチップがないんだぞ!」
「いいえ、ある」
ア「なにっ!?」
承「、まさか…!?」
「私のチップも全て賭ける」
承「おい!」
「私も承太郎を信じてる!承太郎は決して負け戦はしない。幼馴染だよ?それくらい分かる。勝てるよ。信じてる」
承「…やれやれ」