第21章 承①オシリス神
子供が5枚ずつカードを配り終えた。
djd「まずは参加料にポルナレフを1個払う。ふふふふ、勝負」
2人とも手持ちのカードを見た。
djd「さて、私は2枚チェンジしよう。承太郎、その白いチップたったの6個でお前の魂だ。よーく思案して勝負にきてくれよ」
少年「うん?」
ア「坊や」
少年「あ…」
ア「君は何も分からなくて良いのだ。心配はない。普通に切って、普通に配ってくれれば良いんだよ」
少年「う…うん…」
「…」
承「3枚チェンジ」
少年「あっ」
承太郎に少年から3枚カードが渡された。
djd「こわいこわい、その表情。何かいい手がそろったんじゃあないかな?ここは様子見でポルナレフを1個だけ賭けようか」
承「コール」
「降りなければ1ゲーム最低3個必要なんだ…」
ア「ルールを知らずにさっき大丈夫と言ったのか?」
「ポーカーのルールなんて私が知ってるわけないじゃあないですか。心理戦、顔に出しちゃいけないってことくらいしか知らないです」
ア「もすごい度胸だ…いや、それほどに承太郎を信用しているのか…」
djd「よし、勝負だ、承太郎」
2人は手持ちのカードを提示した。
承「8と9の2ペア」
djd「うん、悪いな、2ペア。ジャックとクイーン」
ア「ああっ」
djd「危ない、危ない。もうちょっとで負けるところだったよ、ふふふふふっ。では!」
ダービーはコインを全部自分の方へ持ってきた。
「負けるなんて思ってないくせに…」
ア「ううん…の…残り3個…じょ…承太郎」
承太郎はコインを1枚掴むと言った。
承「ネクストゲームだ。配ってくれ」
2人にカードが配られた。
djd「ネクストゲームではなくて、ひょっとするとラストゲームかもな、ふふふふふ、一枚チェンジだ。うん?」
ダービーは自分のカードを見て言ったが、承太郎はカードを持ち上げもしなかった。
djd「うん…」
少年「あっ…」
djd「どうした?承太郎、早くそのカードを見てチェンジするか降りるか、決断してほしいな」
ア「承太郎」
「…」