第21章 承①オシリス神
承「イカサマをするような妙な動きはしていない。スタープラチナで見ていたのだ。今こいつは正々堂々とコインを入れた。間違いなく」
ジョ「うっ、確実だった。わしはあと1枚で確実に溢れるように、完璧に仕組んだのだ!なぜだ?1枚たりとも入るはずがない。なぜなんだ?」
djd「ゴーアヘッド!ミスタージョースター。早くしたまえ。蒸発してしまうまで待つ気かね?」
ジョ「くっ…あぁ…」
(絶対に何かイカサマをしている…確かにゲーム中は妙な動きは見えなかった。やったんだとしたらさっきのチェックの時。でも一体何を?分からない…)
ジョ「はぁ…はぁ…はぁ…」
ジョセフが息遣いを荒くした。
「……はっ!!」
が何かに気づき声を上げた時だった。
ア「あぁ!ジョースターさん!!」
ジョセフの魂が出ていった。
「どうして!!まだゲームは終わっていないのに!」
djd「ジョースターは賭けに負けたのを自ら心の中で認めたのだ。だから魂が外へ出た。ギャンブルはこのダービーの勝ちだ!」
ジョ魂「ポルナレフ、すまない…ホリィ、わしはお前を救えないのか…」
ア「ジョースターさん!」
承「ジジイ!」
ジョセフもコインとなってしまった。
djd「2個だ。さて、ギャンブルを続けよう。君らがこの2人を諦めて、尻尾を巻いて、私との勝負から逃げ出さん限りねぇ」
承「チッ!」
ア「貴様ぁ!!」
アブドゥルがダービーの胸ぐらを掴み押し倒した。
djd「ぐっ!あっ!分からんやつだ!私を殺せば今度は2人の魂が死んでしまうんだよ」
ア「くそぉ!!」
アブドゥルが拳を振り上げた。
承「やめろ!アブドゥル!」
「アブドゥルさんダメ!」
マスター「おい、面倒事なら店から出て行ってもらいますぜ!」
承「やかましい!引っ込んでな!」
マスター「はい!」
と承太郎はグラスを見た。
「どうやってそうしたのかは分からないけど、グラスが傾いていた」
承、「「あっ!」」
承太郎が中の酒を捨て、コップの底を見た。
するとそこにはチョコレートの破片がくっついていた。