第21章 承①オシリス神
djd「ふふふふ、気づくのが遅かったな、承太郎、」
ア「うっ!そのグラスに何かあるのか!?」
承「これがあと1個コインが入った理由だ。チョコレートのほんのわずかな破片がそこの裏についてた。」
「ゲームに入る前、グラスやコインを調べると言ってその時にくっつけていたのね…ギャンブラーのくせに姑息な…」
djd「承知していたはずだな。バレなければイカサマとは言わないのだよ」
ア「ど…どういうことだ、なぜチョコの破片がコインの入った理由なのだ?」
承「今は溶けているがさっきまでは固体でグラスの底にくっついていた。クラスを気づかない位わずかだが、傾けさせるためにつけたものだ」
「そしてそのチョコレートが溶ければ傾いていた手面も平になる。おじいちゃんから見たら限界だった表面張力もあと1個位は入るようになる」
ア「な…なにぃ!し…しかし、自分が入れるときにチョコレートが都合よく溶けてくれるのか!?」
承「太陽の熱で溶かしたんだ。気づかなかったぜ。テーブルの右側から入れると言って直射日光このグラスに当てて、チョコを溶かしたのだ」
djd「ふふふふ」
ア「うう…」
djd「お嬢さんは途中で気づいたんじゃあないかな?」
「チェックした瞬間に何かイカサマをしたと確信していた。だけど、何をしていたのかは分からないし、グラスが傾いていることに気づいた瞬間、おじいちゃんはコインになってしまった」
ア「ひょっとしたらスタープラチナより正確な目を持っているんじゃあないのか?」
承「んん…」
「それはないです。全部多分…女の勘。グラスかコインに何かしたことをわかっていたから傾きにも気づけた。そして何かしたとわかった理由が多分、その、女の勘、てやつですよ」
djd「もしかしたらこの中ではお嬢さんが1番の強敵かもしれませんな。どうです?私と一度勝負してみませんか?」
「くっ…なんとなく見破ることはできるけど…ゲームで勝てる気がしない…」
そう、は前に花京院とポルナレフとトランプをして分かるように、ゲームのセンスが皆無なのだ。
長年一緒に過ごしている承太郎にはもちろん、それは分かっていた。